2014年/2015年 |
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阪神甲子園球場が完成したのは大正13(1924)年。竣工の年は60年に一度の縁起の良い年、甲子年にあたるため、それが甲子園という名称の由来となった。それから90周年を迎えた2014年。この年、2回目を迎えた「ウル虎の夏」では、それを記念した企画ユニフォームが着用された。
デザインのモチーフとなったのは、甲子園球場そのもので、その結果導き出されたのがグリーンという色だった。球場の外壁を飾るツタ。そしてグランドの芝、甲子園球場から連想される色と言えば、やはりグリーン以外には考えられない。
そのため球団史上初のグリーンのユニフォームが採用されている。そして胸のロゴマークも「躍動感のある猛虎をイメージし、強く、そして戦う姿勢を前面に押し出した」新たな形にデザインされていた。
まずは5月9日からの対読売ジャイアンツ3連戦でお披露目され、夏場に入った7月29日からの対東京ヤクルトスワローズ3連戦、8月1日からの対横浜DeNAベイスターズ3連戦を「ウル虎の夏」のイベントシリーズの本番として、このユニフォームが着用された。
球団史上初のグリーン・ユニフォームに驚いたファンも多かったが、それも当初のみ。イベント期間中のスタンドはグリーンのレプリカ・ジャージのファンで埋め尽くされた。
2015年のキャンプイン直前にユニフォームのモデルチェンジを発表した阪神タイガースが、キャンプの休日であった2月5日に毎年恒例となったイベント、「ウル虎の夏2015」で着用する企画ユニフォームを発表した。
前年の14年は甲子園球場90周年を記念して、蔦のイメージからグリーンのユニフォームを採用したが、15年は“Yellow Magic プロジェクト”と銘打って、チームカラーのひとつであるイエローが採用された。
ホーム&ビジターの新レギュラー・ユニフォームでは、袖章のアニバーサリー・マークに描かれた虎の絵以外では使用されなかったイエローを、企画ユニフォームの主役に抜擢した形となった。
試合用のユニフォームで地色がイエローのデザインが採用されるのは、はじめての試みだった。例年通り夏のイベントに先立って、ゴールデン・ウィーク中の5月4日からの対中日ドラゴンズ3連戦でお披露目試合が行われた。
もともとイエロー・ユニフォームは、ファンクラブ用のユニフォームとして以前から使用されていたため、ファンにも受け入れやすかったようで、3連戦の甲子園球場のスタンドは黄色に染まった。
“Yellow Magic プロジェクト”では、球場の装飾などにもイエローを採用しており、15年はタイガースが黄色だった年として、のちのちファンの記憶にも残るのではないかと思われる。