2017年 |
伝統の一戦
秋山拓巳 |
ウル虎の夏2017
(左)福留孝介 (右)能見篤史 |
定例となった企画ユニフォームの2本立て。2017年も「伝統の一戦~THE CLASSIC SERIES ~」と「ウル虎の夏」の二大イベントが開催された。
「伝統の一戦~THE CLASSIC SERIES ~」は阪神タイガースと読売巨人軍両球団相互展開プロジェクトとして、この年もそれぞれがイベントをテーマにしたポスターを制作。そしてタイガースは5月23日からの甲子園球場での3連戦で、再び復刻ユニフォームを着用。今回は戦後すぐの「大阪タイガース」時代、ダイナマイト打線と呼ばれた強力打線を擁していた1948年から49年の2年間に着用していた通称、黒のユニフォーム(実際は黒ではなく濃紺だった)を、2017年バージョンの形でリメイク。このユニフォームは、2010年にセントラル・リーグが主導して開催された「グレートセントラル」の企画で復活させ、11年は交流戦期間中に着用したが、今回は現代風なアレンジを加えてのリメイクとなった。オリジナルの帽子マークは大阪の頭文字の「O」だったが、現在の「TH」に変更。当時は戦後すぐの物資不足の時代。当時は袖章の虎のマークなど制作する余裕もなく、袖には何もついていなかった。しかし今回は虎の袖章は装着。また背ネームも新たに加えられた。
真夏のイベント、5回目の「ウル虎の夏」は前年のモデルを基本デザインとして踏襲。引き続き黒いラグラン袖のビジター用ユニフォームをベースにしたデザインとなった。前年との違いとしてはボディの前身にはイエロー部分に縦じまが加えられ、帽子の黄色いヒサシにも縦じまのストライプが加えられている。