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2020年 2022年
綱島理友のユニフォーム物語
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ビジター


(左)伊藤将司(中央)佐藤輝明 (右)中野拓夢

 コロナ禍の2021年12月4日、阪神タイガースはオンラインで「ファン感謝デー2021」を開催し、翌シーズンから着用する新ユニフォームを発表した。

 新たな縦縞ユニフォームのストライプは、従来の太さ3ミリから2ミリにスリム化。その間隔幅も31ミリから25ミリに狭められた。縦縞ユニフォームのストライプは太くすると、はっきりと見えて存在感がある。しかしけっしてスマートではない。スーツなどに置き換えて考えればわかりやすいと思うのだが、太いストライプは舞台衣装などでは映えるが、たとえば大人が着るビジネススーツでは落ち着かない。細い方がシックでスマートに見える。ストライプを細くしたことで、タイガースのユニフォームもスタイリッシュになった。

 伝統の縦縞を継承し続けてきたホーム用は、上着のラケットラインが廃止され、ラインは首回り、袖口、パンツのサイドだけとなり、すっきりとした無駄のないデザインにモデルチェンジした。

 ビジター用はグレーの縦縞が復活。伝統のスタイルが戻ってきた。タイガースのグレーの縦縞は、戦前の1936年の創設時から戦時中、戦後と使われ続けてきたが、50年代にいったん姿を消している。しかし84年に復活。85年にリーグ優勝、日本一に輝いた後、しばらく使われていたが、20世紀に入ってからは廃止と復活を繰り返してきた。

 22年シーズンからの復活は15年以来8年ぶり。以前は黒いラインや胸マーク、背番号を白が括るデザインだったが、22年型は白ではなく黄色が採用されている。創設時のグレーの縦縞ユニフォームの胸マークや背番号の輪郭、ラインなどには、当時の職人たちの手によって金の布で飾りのパイピングが施されていた。金と黄色の違いはあるが、色調は原点に戻る感じとなった。

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