横浜DeNAベイスターズ
4.1(TUE)2(WED)3(THU)
京セラドーム大阪
新生・藤川タイガースが京セラドーム大阪で本拠地開幕を迎える。4月1日・DeNA戦。その先発マウンドを託されるのは、昨季13勝3敗でチームをけん引した才木浩人投手だ。センバツ決勝から一夜明け、31日は静寂の甲子園球場で行われた投手指名練習で最終調整。「すごく楽しみな心境。もうみんなは開幕していますけど僕は今年初登板になる。しっかり楽しんで、自分のやることをできたらいいかなと思う」と表情を引き締めた。
まだ記憶に新しい、16日のドジャースとのMLBプレシーズンゲーム(東京ドーム)。先発した右腕は大谷翔平を2打数無安打に抑えるなど、5回1安打無失点7奪三振の快投で世界に衝撃を与えた。敵将のロバーツ監督も「投げていた球はメジャー級。スプリットも良くてコントロールも良くて」と大絶賛。試合後に「いい経験をさせてもらった。今後の野球人生に活かしたい」と余韻をかみしめていた才木が、最高の状態に仕上げてきた。
対するDeNAは、1番の梶原が開幕3試合で打率4割1分7厘、1本塁打、2打点と好スタート。後続の牧、オースティン、宮﨑ら昨季の日本一打線は今季も変わらず強力で、敵にとって脅威だ。シーズン3位で臨んだ昨年のCSファーストSは阪神を倒し、勢いに乗って頂点まで駆け上がった。まだ、いいイメージは残る。
その第1戦に先発し、5回7安打1失点の粘投も報われず、敗戦投手となったのが才木だった。「特に変わらない。いつも通り試合の中の感覚と、その中でしっかりトレーニングとかしっかり調整っていうところで、いつも通りやっています」。150キロを超える直球に宝刀フォーク、スライダー、ドジャース戦後にグラスノーから教わった新球の“パワーカーブ”…。着実に進化の道を歩む。
広島との開幕カードを2勝1敗で終え、藤川阪神が本拠地に乗り込む。ファンの大声援を後押しに、才木の第1球から、日本一に続くストーリーが始まる。
報知新聞社/中野 雄太