広島東洋カープ
4.18(FRI)19(SAT)20(SUN)
阪神甲子園球場
村上頌樹投手から新助っ人右腕、それから後輩へ―。聖地で勝利のバトンがつながれる。
18日・広島戦(甲子園)に先発予定の村上は「勝っているのはいいですし、あとはそこに自分のピッチングがついてくればいいんですけど。前回あんまりだったので、次はしっかり投げられるようにしたいです」と気合十分だ。自身初の開幕投手を務めた今季は、ここまで3戦3勝と勢いに乗る。阪神の開幕投手でシーズン初登板から3戦3勝は2リーグ制以降で04年の井川以来、21年ぶり。右投手に限れば77年の江本以来、48年ぶりだ。前回登板した11日・中日戦(甲子園)は5回4安打3失点と不完全燃焼だったが「しっかり切り替えてやっていきたいなと思います」と臨戦態勢は整っている。
19日の2戦目はデュプランティエが先発マウンドに上がり、20日の3戦目はドラフト1位・伊原(NTT西日本)がプロ初先発する予定だ。開幕から中継ぎで6戦連続無失点の左腕は「中継ぎでも先発でも変わらない。とにかく自分のやるべきことをしっかりして、自分の投球をするのが一番大事」と泰然自若の姿勢で出番を待つ。そんな強心臓ルーキーに対し、智弁学園時代の2学年先輩の村上は「コントロールが良くてテンポもいい。そのピッチングを先発でもやってもらえたらな」と激励した。
対する貯金「3」の広島は、阪神との開幕カードに出場しなかった末包が打率3割4分7厘、14打点と絶好調。東洋大時代の2学年後輩の村上に対しては昨季、6打数3安打の打率5割、1本塁打と“威厳"を示した。同じく、打率3割9分7厘と好調を維持する小園との3、4番コンビは脅威だ。油断はできない。
開幕からホーム球場で1勝5敗1分けと苦しむ藤川タイガース。甲子園初勝利を挙げた11日、指揮官は虎党による「あと1球」の大合唱を聞いて「ここまで持ってこなければいけないなと思い出しましたね」と言葉に実感を込めていた。先陣を切る村上から連勝街道がスタート。六甲おろしが響き渡る春の聖地で、ファンと喜びを分かち合う。
報知新聞社/中野 雄太