25日から甲子園で今季初の伝統の一戦に臨む。4日からの東京ドームでの3連戦はスイープに成功し、最高の流れで迎え撃つ。藤川監督も「非常に力を入れて戦わないといけない。本当にどちらが上回るか、その日を迎えてみなければわからない。しっかりと立ち向かいたい」と話すなど、G倒への思いは人一倍強く、2年ぶりのV奪回へ、大事なカードと捉えていることは間違いない。

重要な3連戦の先陣を担う先発は村上だ。4日も7回5安打1失点で白星をつかんでおり、再びの快投に期待大。2戦目は宿敵相手に初登板となるデュプランティエが先発マウンドに上がる。勝ち投手にこそなっていないが、今季は2試合で計11イニングを投げて自責1。防御率0.82で奪三振率は驚異的な13.09を記録しており、来日初勝利に向けて頼もしい数字が並んでいる。

そして、何より注目は3戦目の先発が有力視されるドラフト1位左腕の伊原だ。 リリーフで開幕一軍入りし、6試合連続無失点。結果を残して20日の広島戦(甲子園)の先発に抜てきされ、5回4安打零封の好投を見せ、プロ初勝利を飾った。新人離れした強心臓ぶりで、指揮官も「背番号(18)ぐらい勝てるような投手になってもらいたい」と最大級の賛辞を送る。すでに、宿敵相手には救援で登板し、1回を3者凡退斬りと名刺代わりの投球は済ませている。

スターターとして相まみえる一戦へ、「とにかくジャイアンツはすごく強いチーム」と気合十分。泉口はNTT西日本、岡本は智弁学園の先輩だ。「とにかく勢いに乗らせないようにビシャッと抑えれば、おのずと打撃にも流れを持ってこれる」。内角への厳しい攻めも「そういうのをしていかないと抑えられない」とキッパリ。持ち味を存分に出して、真っ向勝負に挑む。

対する巨人は赤星、石川、堀田の順に先発予定。前回対戦時には赤星から佐藤輝が一発を放っており、初戦で勢いをつける意味でも、好調の主砲がキーマンになる可能性は十分だ。また、相手打線には新外国人のキャベッジが故障から復帰する見通しで、助っ人封じも勝利へのポイントとなりそうだ。

報知新聞社／小松 真也