東京ヤクルトスワローズ
7.11(FRI)12(SAT)13(SUN)
阪神甲子園球場
勢いを増して、本拠地甲子園に戻る。さらなる首位固めへ、チームに慢心もない。藤川監督は試合後のインタビューで口癖のように「丁寧に」というフレーズを使って、目の前の一戦に全力を注ぐスタンスを強調している。
「毎日、丁寧に一つずつやろうとしてくれているというのが一番ですから」
その積み重ねが、苦しかった交流戦後の快進撃に表れている。そして、12球団断トツのチーム防御率1点台の投手陣を原動力とし、11日からのヤクルト3連戦も盤石の先発トリオで、勝利をつかみにいく。
初戦を担うのは、エースの村上だ。4日のDeNA戦(横浜)で7回1失点の好投を見せ、5登板ぶりの白星となる8勝目をマーク。リーグ戦再開となった6月27日の神宮の一戦では7回8安打3失点と粘りの投球を見せた。それでも、「たまたま抑えられただけ」と口にし、悔しさをにじませていた。今度はホームで迎え撃ち、2年ぶりの2ケタ勝利に王手をかけたいところだ。
2戦目は絶好調のデュプランティエが先発する見込み。6月は4登板で3勝1敗、防御率1.01の好成績で月間MVPを獲得した。今月5日のDeNA戦(横浜)でも3安打完封で5勝目をゲット。「(バッテリーを組む)坂本の話を聞くこと、そして信頼すること」と語り、奪三振率は先発では驚異の11.30を誇る。燕打線には2登板で2勝を挙げ、計13イニングを無失点。3戦目の先発マウンドに上がる伊藤将も、6月29日の神宮で2安打完封を成し遂げた。鉄壁の三人衆でスイープを狙う。
対するヤクルトは故障離脱の主力が抜けるなか、5年目・内山がクリーンアップに定着し、存在感を示している。また、3連戦中にはベテラン左腕の石川が先発予定だ。今季は2度対戦して2勝を献上。計11回で自責2に封じられている。上昇ムードの打線では、5番・大山が対戦打率6割(5打数3安打)と好相性だけに、勝負強い主砲にいかにチャンスで回せるかが、一つのポイントになりそうだ。
報知新聞社/小松 真也