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節目の一戦 悪い流れを断ち切れず

鯉に牙をむくことなく、虎が敗れ去った。

3回、先発・岩田が先頭の天谷にヒットを許すと、犠打で送られ一死二塁。二死後、岩本の一、二塁間への打球をブラゼルが逆シングルで捕りに行くも捕球できず、これが右前適時打となり、1点を先制された。

続く4回には一死から菊池の三遊間への当たりを新井が飛びついて好捕!…まではよかったが、一塁へ悪送球して一気に三塁まで進まれてしまう。そして、次打者・石原への5球目に、今度は岩田が暴投のミス。2点目を献上することになった。

「最初の2点は何とか防げる点だった。悪い流れを断ち切りたいとやっているんだけど、なかなか…」と和田監督。藪投手コーチは「ツイていないと言うか、内容的には悪くないんだけど」と岩田を擁護したが、きのうもバッテリーエラーで負けているだけに、痛恨の1球だった。

阪神はその裏、1点を返したが、後が続かない。9回には、きのうに続いてマウンドに上がった地元・愛媛出身の筒井が、広島にとってダメ押しとも言える1点を奪われ、万事休す。裏の攻撃はクリーンアップがあっさりと倒れた。

きょうでシーズンのちょうど半分、72試合を消化した。節目の試合で5位転落となったが、和田監督は「まだ半分あると思ってやっていかないと。まずは1つ勝って流れを変えたい」と、次の巨人戦に目を向けていた。