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きのうの勝ちを生かせず

まさか、初回の攻防だけでゲームが決まってしまうとは…。

タイガースは、先発・岩田が一番・平田に先頭打者本塁打を浴び、その後1点を追加されて、立ち上がりに2失点。

その裏、打線もすぐに反撃し、マートンのヒットと平野の四球、相手バッテリーエラーで無死二、三塁のチャンスを作ると、鳥谷の遊ゴロの間に1点を返した。「追い込まれて、ショートとセカンドが下がったのが分かったので、(そこに)捕らせれば最悪1点と思った」と鳥谷。

なおも一死三塁で四番・新井を迎えたが、中日先発・大野の前に空振り三振を喫すると、続く金本も右飛に倒れ、同点、逆転はならなかった。

岩田は2回以降、立ち直りを見せ、7回までゼロを並べたが、打線も大野の前にゼロ後進。毎回のように走者を出しながら、中日の4投手のリレーに封じ込められ、とうとう9回まで得点を奪えなかった。

「きのう苦しみながら勝って、そのままガーンと行きたかったけど、まだチーム全体が乗り切れないと言うか…。1つでも(借金を)少なくして後半に入れるように一戦一戦やっていきます」

きのうの勝ちを生かせなかっただけに、試合後の和田監督は厳しい表情だった。オールスターまで残り7試合。全部、勝つつもりで臨むしかない。