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工夫のない打線、好投の岩貞を援護できず
試合後の金本監督の言葉は怒気をはらんでいた。
「打てなさ過ぎ。全体的に工夫がない。ピュッと投げられたら、もう手も足も出ない。真っすぐに強くというのが去年の秋から一番の課題。全く変わってない」
広島先発・黒田に対して、4回まで髙山のヒットと江越のホームランの2安打のみ。その黒田がゴメスの打球を足に当てて降板したあとも、今村、オスカル、ジャクソン、永川、中﨑と、延長10回まで小刻みな継投の前に無安打に抑えられた。劇的なサヨナラ勝ちをした昨夜も、8回まではわずか2安打。監督が不満に思うのも無理はない。
「執念を見せて打てないなら仕方ない。でも、僕には伝わってこない。何となくやっているように見えてしまう。あしたも球の速いピッチャー(予告先発・福井)。さあ、どうするのか。バッティングコーチや僕がいくら言っても、打席に立つのは選手。選手が意識を持たないと、同じことになる」
怒りの矛先は4番手でマウンドに上がった金田にも向けられた。同点で迎えた延長10回。榎田が3連打を浴びて2点を勝ち越され、なおも一死二塁の場面で登板したが、エルドレッドを歩かせたあと、途中出場の赤松、鈴木に対してストライクが入らず、連続四球で押し出し。一死も取れないまま降板した。
「どういう気持ちで、何を考えて投げているのか、僕には全く分からない。淡々と投げて、淡々とストライクが入らない。伝わってくるものが何もない」
打たれる以前の問題だった金田に対して厳しい言葉を並べた監督は、ファーム降格を示唆した。
先発・岩貞が8回途中まで好投し、9回表には福留、江越と2連続で守備のビッグプレーが出ていただけに、勝ちたい試合だった。カード勝ち越しをかけて、明日こそ打線の奮起を期待したい。