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完敗の中で、陽川キラリ！
左腕同士の対決は立ち上がりに明暗を分かれ、阪神は１日で首位から転落した。
中日は左腕ジョーダンが、前回DeNA戦（４月７日）６回４安打１失点と好投の後を受けて来日２度目の先発。左太もも裏の張りで主砲・福留が先発から外れた阪神は、４番ゴメス・５番ヘイグ・６番 横田と並ぶ打線で臨む。
阪神先発・能見は初回 大島・ビシエドのヒットで二死１・３塁と走者を背負いナニータ・谷の５・６番に右へ連続適時安打を浴びて、立ち上がりから２点を献上する。２回裏には二死から大島・三ツ俣・高橋の上位３人に連打を許し１点を取られた後、４番ビシエドにフルカウントからの直球をレフトスタンドへ運ばれる手痛い５号３ランをお見舞いされて、６対０と大差がついた。
２回（49球）９安打３三振 無四球 ６失点。「ファールにもならなかった。感覚は良くなかったけど・・」と言う能見篤史投手を「何とか粘って粘って」リードしようとした岡崎太一捕手も、思った通りの結果にはならず、唇を噛んだ。
序盤で出来た大きな流れ。その中でジョーダンの荒れ球に狙いを絞れない阪神は走者が出ても横田が併殺打に倒れるなどチグハグな攻撃を繰り返す。結局ジョーダンには７回（104球）３安打１三振２四死球の無失点に抑えられてしまった。
阪神は歳内～高宮～榎田～安藤とリリーフ陣が踏ん張り３回以降は追加点を許さなかったが、序盤のビハインドがあまりにも大きく、そのままの流れで押し切られる。打線もわずか４安打で６対０と完封負けを喫するが、その中で７回表 途中出場・陽川が追い込まれた後 ジョーダンの投じる低めの変化球を上手くレフト前に運ぶプロ初打席初安打。北條も８回に祖父江からレフトフェンス直撃の二塁打を放ち、ファンを喜ばせた。
「（能見は）内容的にはもったいなかった。（ビシエドに対して）調子の波が来た時にうちと当たっているというのもあるけど（バッテリーの）詰めが甘い。完封負けだけど、明日みんながどうするのか？ イチイチ言わないけど、見てるから。ジョーダンとは次に対戦する時にどうするかが大切。収穫は速い真っ直ぐを打った北條と、陽川は苦手な変化球を打った。そこは気持ち的に救われたかな？」。
完敗に終わったナゴヤドーム初戦だが、若虎の躍動などに光明を見出した金本知憲監督は、ナインの奮起を促す。
プロ初打席初安打の陽川尚将内野手も厳しい表情のまま、「明日も必死に結果を求めて頑張る」コトを誓っている。
