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勝利逃した!「あのフライが全て」

平凡な飛球が2失点に変わる手痛いミスで、全てが暗転した。

阪神は1番に板山、大和をプロ初の3番に起用する。DeNAせんは・山口に序盤は封じられていたが、4回表 先頭2番 俊介の左二塁打と連続四球で無死満塁の絶好機を掴む。5番ゴメスは遊ゴロ併殺打に倒れ1点止まりならDeNA側の思惑通りだったが、続く鳥谷がレフトへ41打席ぶり打点となる 2号2ランを放り込み、阪神が3点をリードした。

「(直球を)上手く叩あのイニングを1点だけで終わるのと点が入るのとではゲームの流れが違って来るし、良い一本が打てたと思う」。鳥谷 敬内野手が、久々の感触を振り返っている。

鳥谷は6回表二死2塁の場面でも右前適時安打を放ち、自軍に4点目をもたらす。「打ったのはフォーク。パピー(ゴメス選手)が二死からチャンスを作ってくれたので、なんとか走者を返したいという気持ちだった」。能見に強力な援護点が入った。

序盤から得点圏に走者を背負い苦しい立ち上がりだった阪神先発・能見だが、原口の頭脳的リードもあって徐々にペースに乗る。完封も見えた8回裏だったが、二死1・2塁から2番 宮崎に右越え適時二塁打を浴びて遂に失点。走者を2・3塁に残して、リリーフ・高橋にあとを託した。

3番 梶谷は内野フライ。完全に打ち取ったかに思われたが、これを原口・ゴメス・今成と各選手がお見合いするカタチになって誰も捕れずに2点適時内野安打となってしまう。続く筒香は倒れたが、信じられないプレーで1点差とされ阪神の快勝ムードが消し飛んだ。

9回表 阪神はゴメスが左腕・大原の直球を捉えて4月30日以来の10号ソロ本塁打を左中間スタンドへ豪快に打ち込み2点差に突き放すが、その裏 守護神・マテオは先頭5番ロペスに左越え 号アーチを浴びて再び1点差。一死後、代打・乙坂の左二塁打と代打の切り札・下園の右前適時安打で遂に追いつかれてしまう。マテオは更に二死からの連打で二死満塁と追い詰められたが、梶谷を遊ゴロに抑えて辛うじて延長戦に持ち込んだ。
           
延長に入ってからは両チームの救援陣が踏ん張る。横浜DeNAは守護神・山崎康が4連投だった為、温存したが、三上〜田中〜須田といずれも気迫の投球で隙を与えない。阪神もドリスが10回から2イニングを力で封じて、最後の12回裏は榎田が3者凡退に抑えて、5対5の痛み分けとなっている。

「あのフライが全て。してイイ失敗と駄目な失敗がある」。金本知憲監督は、試合後も厳しい表情を崩さなかった。「(3打点の鳥谷については)そろそろエンジン(をかけて)調子を取り戻して欲しい。(逆方向への本塁打だったが)振り遅れた。本人も納得してないと思う。(マテオは)キレがないように見えた」。

勝ちゲームを一つのミスから逃した阪神だが、それでも流れに任せて押し切られずに負けなかった事は意味がある。だが、それにしても打てない。この日は少ないチャンスを効率良く生かしたが、それでも2試合連続5安打止まりの打線では苦しい。開幕直後は機動力が前面に出ていたが、盗塁もこの日の鳥谷が5月チーム初めて。もう一度 攻撃陣がハツラツさを取り戻す事が急務である。