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原口が決めた!みんなでつないだサヨナラ!!
試合後のヒーローインタビュー。原口は興奮を抑えられなかった。それもそのはず。高校時代も、ファームでもサヨナラ勝ちの主役になったことはないと言うのだから。
2対2の同点で迎えた9回裏の攻撃。一死からゴメスがヒットで出塁すると、ヘイグは死球、山もしぶとく一、二塁間を破り、満塁のチャンスを作った。ここで打席に入ったのが原口だ。
「絶対に回ってくると思って準備していた」原口は、初球をファウルしたあと、3球ボール球を見極めて、続く直球をセンターへはじき返した。ぐんぐん伸びた打球は中堅手・大島の頭上を越えた。
「ファーストストライクを振って、ボール球をしっかり見送れたことで、あのカウントを作れた。(3ボール1ストライクでも)打って決めるという気持ちでした」
金本監督は「オレだったら見逃していた。気が弱いからフォアボール狙いだった」と笑わせたが、原口は「打つ気満々だった」と言うから頼もしい。
「でも、頭を整理して冷静に行けました。一番じゃないかというくらいのプレッシャーが掛かったけど、バットを思い通り出せました」
この思い切りのよさと冷静さが原口の持ち味だ。
守っては制球の定まらない先発・藤浪を6回まで懸命にリードし、7回はきのうも好投した石崎、8回はプロ初登板の田面、最後はきのうに続いて9回を任された藤川と組んで、中日に2回以降、得点を許さなかった。
投手陣が踏ん張っている間に、打線は6回、二塁打の板山を鳥谷が右前適時打でかえし、その鳥谷を福留がセンターオーバーの適時二塁打でホームへ迎え入れて、同点に追い付いた。
「つないでいこうという気持ちだけでした」と鳥谷。福留も「どんどん行こうと、それだけです」と試合後は多くを語らなかったが、監督は2人の打点を喜んだ。
「トリと孝介、レギュラー陣のタイムリーで点を取ってくれた。若手ばかり目立つけど、まだいるというのを見せてくれた」
投打とも、ベテランと若手がうまくかみ合っての勝利。マテオが登板を回避し、ドリスは登録抹消とブルペンに不安を抱える中、大きな2連勝となった。