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フライアウトばかりで同一カード3連敗
熊本・必由館対決は先輩に軍配が上がった。ヤクルト先発・山中と阪神先発・岩貞は、同高校の先輩後輩なのだ。きょうは西田尚巳監督も教え子の投げ合いを観戦。どちらが勝っても負けても、複雑な思いだっただろう。
先制したのは阪神だった。初回、二塁打の上本を北條が送り、高山がセンターへ犠牲フライ。苦手・山中からわずか6球で1点を取り、幸先よいスタートを切った。
岩貞は「初回から全力で行きました」と話した通り、最初から飛ばしている印象だった。毎回、走者を背負いながらも要所でコースギリギリに制球し、4回まで無失点。早く追加点を取ってあげてほしいと思わせる内容だった。
しかし5回、先頭の坂口をサード・上本のエラーで出塁させたところから歯車が狂いだす。犠打を決めたと思われた荒木が守備妨害を取られ、一死もらったまでは“ツキ”があったが、山田に右前に運ばれ、バレンティンには三遊間を破られて、同点。さらに二死一、二塁から自らの暴投でピンチを広げると、西浦に2点適時打を浴びた。
「勝負どころで粘り切れなかった。本当に悔しい負けになりました。(味方のエラーをカバーするべく)余計に粘らないといけない場面だったのに…」
試合後の岩貞は悔しさをにじませながら、ロッカーへと引き揚げた。
打線の援護がもう少しあれば、また違ったのだろうが、きょうも山中を攻略することはできなかった。8回以外はすべて走者を出し、しかも5イニングで先頭打者が出塁したにもかかわらず、得点は初回の1点のみ。前回対戦に続いて完投勝ちを許してしまった。
「いつも一緒やね。強いゴロ、ライナーを打とうと言ってるんだけど、結果を見れば、同じような内容になってしまっている」
片岡打撃コーチの指示を選手は実践できなかった。27個のアウトのうち、フライアウトが17。前回の16個よりさらに多かった。
同じ投手にやられて同一カード3連敗。横浜での3連勝が帳消しになってしまった。