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「来年も!」メッセ が2年振り完封
若虎の2発で奪ったリードをメッセンジャーがほぼ満点の投球内容で守り、阪神が最下位・中日を封じ込んだ。
中日先発・吉見に阪神が先制パンチを浴びせる。2回表 ゴメスの併殺打で二死となった直後、6番 原口が外角球を捉えてバックスクリーンへ 11号ソロ本塁打を放つ。「打ったのはストレート。追い込まれていたので、センター返しの気持ちに切り替えていった。イメージしていたような打撃が出来た」と原口文仁捕手は振り返る。
3回表にも簡単に二死を取られた後、1番 北條が内角低めの変化球をレフトスタンドへ5号アーチを架けて、阪神が2対0とリードを広げた。「打ったのはシュート。打球が上がりすぎたのでどうかな?と思ったが、本塁打になってくれて良かった。いい感じにバットのヘッドを走らせて打つことが出来た」。北條史也内野手も2試合連続の一発に口元が緩む。
阪神先発・メッセンジャーは、変化球のコントロールが良く安定した滑り出しを見せる。4回裏には森野にチーム初安打を許した後、上本のエラーもあって二死2塁とされるが、5番 高橋を150km/hの外角直球で見逃し三振に仕留めて脱出した。
阪神は6回表 北條の今季100安打目となる右越え二塁打と盗塁で無死3塁と絶好機を作るが、吉見が踏ん張り3番 高山をフォークで空振り三振に斬るなど追加点を阻止する。吉見は今季最多タイの113球を投げて、7回表二死1塁で岩田にバトンを渡した。今季限りでの引退を表明していた岩田は2球でメッセンジャーを遊ゴロに抑えて現役最終登板を終えている。
8回裏 メッセンジャーは代打・工藤の右前安打と盗塁を許し、初めて無死の走者を得点圏に背負うが、代打・ビシエドを投ゴロ、1番 大島を中飛に打ち取るなど最大のピンチを凌いだ。
9回表 中日5人目・又吉は3四球で一死満塁のピンチを招くが、途中出場・俊介凡退後も阪神ベンチはメッセンジャーに代打を送らず三振で追加点機を逃す。それでも、その裏 メッセンジャーは中日打線を3人で片付け 2対0で阪神が勝利。メッセンジャーは、138球を投げ3安打11三振 1四球で今季12勝目を2014年5月17日(甲子園・対DeNA)以来の完封で飾った。
「最高の気分。完封出来たのでこれ以上ない気持ちだ」。ヒーローインタビューにランディ・メッセンジャー投手が笑顔で答える。「原口クンが本塁打打ってくれて、二人でゲームを作って完封出来たので本当に最高の試合。良い配球をしてくれたし、彼の助けも大きかった。ゴロアウトも沢山取れたしね」。そして、ナゴヤドームに詰めかけた阪神ファンに向かって、「大好きです。来年はもっと良い成績を残したい。これからもよろしくお願いします」と感謝の言葉で締め括った。
「(9回はメッセンジャー)本人が行きたい!と言うから・・・。今日は安心して見ていられた。スライダーが特に良かった。ストレートも最後まで152km/h 出ていたしね」。金本知憲監督もエースの投球に目を細める。今後の登板に関しては、最多奪三振などタイトルの可能性を睨みながらになる事を示唆。本塁打攻勢に先発投手の完投で2試合連続の勝利と言う内容には、「ちょっとイメージとかけ離れているけど、勝つに越した事は無いからね!」と苦笑いの中にも来季への手応えを感じている様子の指揮官だった。