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ホーム開幕戦を白星で飾れず
ホーム開幕戦の先発マウンドを任された藤浪だったが、立ち上がりからピリッとしない。
先頭打者への四球から始まり、次打者をサード・鳥谷の好守で併殺打に仕留めたものの2者連続で歩かせると、適時打を浴び先制点を献上。初回だけで球数は40球も要してしまった。
2回以降も制球面に改善の兆しは見られず、3回にはヤクルトの主砲・バレンティンに特大の一発をバックスクリーン上段に運ばれた。バックが3併殺を奪い何とか5回を2失点で踏ん張ったが、9四死球を与える苦しいピッチングに金本監督も「ピッチングになってないよね。ストライク入らんのやからどうしようもない」と厳しい表情。
早く追いつきたい打線は2回と4回に2死1、2塁のチャンスを作ったがあと1本が出ず得点を奪えない。
リードを許して試合を折り返したが6回、2番手としてマウンドに上がった松田が3者連続三振という抜群の内容でヤクルト打線の勢いを止めると、待望の反撃はその直後。1死から糸井がライトスタンドへライナー性の打球を突き刺し1点差に迫った。
松田は7回も三者凡退、8回は藤川が三者連続三振に仕留めると、9回に桑原が1点を失うも最終回の攻撃で鳥谷、北條の連打で1死1、2塁とチャンスメイク。同点の走者を出して荒木、狩野を代打に送る。黄色く染まった京セラドームからは大声援が送られたが快音は聞かれずゲームセット。ホーム開幕戦で快勝とはならなかった。
しかし、マツダスタジアムで乱れた守備がこの日は無失策。レギュラー陣で唯一安打の無かった北條が2安打を放ち、8回まで5安打だった打線も最終回に一発が出れば逆転サヨナラ勝ちの場面を作った。劣勢の中で見せた粘りは明日以降へつながるはずだ。
