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ルーキーを攻略出来ず。無念の完封負け
8回途中を1失点、普通なら間違いなく勝ち投手となれる秋山の好投に、金本監督も「完璧だね」と賛辞を送ったが、打線もDeNA先発・濱口の前に6回まで無安打無得点。片岡打撃コーチが「チェンジアップの抜けが良くて低めに決められて、各バッターが自分のスイングをさせてもらえなかった」と話すように攻略の糸口をつかめず、この時点で早くも2桁三振を奪っていた秋山を援護出来なかった。
それでも7回、ジェット風船が舞った直後の攻撃で、先頭の糸井が三遊間を破るチーム初安打を放つ。大歓声が甲子園を包むと2死後、鳥谷がセカンド内野安打でつなぎ、代打・原口はチェンジアップを連続で空振りしてしまうが、際どい球を見極め四球を選ぶ。2死ながら塁を全て埋め、一打逆転の大チャンス。濱口を降板に追い込み、代打・新井もフルカウントまで持ち込むが、低めの球にバットは止まらず空を切る。
8回にはこの日、1軍昇格したキャンベルが甲子園デビュー。先頭打者として打席に立つと強めのセカンドゴロ。「強く叩いたと思うけど、あの場面は何とか塁に出たいと思っていた。また明日しっかりやっていきたい」結果を出すことは出来なかったが、甲子園の大観衆の前でしっかりスイングしたことは今後につながるはずだ。
2死から上本が四球で歩くと、前の打席で安打を放っている糸井がエンドランを成功させ、1、3塁。さらに糸井は盗塁を決めて得点圏へ。一打同点ではなく一打逆転とした。しかし、福留のバットから快音は聞かれず、最後までホームが遠い。初回に失った1点がそのまま決勝点となってしまった。
