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投打ガッチリ。交流戦の勝ち越し決定
相手先発はドラフト1ルーキーの藤平。高校時代にも甲子園のマウンドで活躍した150km/hオーバーの注目投手だ。そんな右腕を相手に、前日サヨナラ打を放ちヒーローとなった原口のバットが再び火を吹いた。
2回、1死から内野安打で出塁した鳥谷を1塁に置いて、外角高めに甘く浮いたストレートを逃さず振り抜くと打球はぐんぐん伸びてバックスクリーン左に一直線。快心の2点本塁打に片岡打撃コーチは「昨日のサヨナラの勢いのまま打ってくれた。初対戦で手探りの中、ホームランで2点取れたのは大きい」
リードをもらった先発・岩貞はボールが先行した投手不利のカウントからでも崩れることなく、アウトカウントを増やして行く。
1点リードの6回、グラウンド整備のインターバルを挟み、流れが変わりかねないイニングで打席には絶対塁に出したくない代打・茂木。ヒット性の当たりを打たれるが、前への難しい打球をレフト・福留がダイビングキャッチ。本人は「サダがいいピッチングしてたので。たまたまグラブに入ってくれました」と謙遜したが、金本監督は「孝介がああいうプレーをするとチーム全体が引き締まる。ビッグプレーでした」と大絶賛。バックの好守にも助けられた岩貞は7回を1安打1失点にまとめた。
8回には、1死から昼間にファームの試合にも出場した北條がこの日2本目の安打を放つ。「結果的には良かったです。内容は別にして。これからまたチャンスあれば1打席を大事にして自分のスイング出来るよう頑張ります」続く高山の2塁打と福留の敬遠で満塁とすると2死後、鳥谷がセンター前にトドメの2点適時打を放つ。金本監督が「あれで勝利をほぼ確信した。ホントにいい働きでした」と話したようにダメを押すと、最後は守護神・ドリスがマウンドへ。3者連続三振を奪うも、キレの良すぎた1球が災いして1人は振り逃げ。結果的には1点を失うが同点打は許さず。きっちり締めて、セリーグ最速の20セーブ目を挙げた。
先制、ダメ押しに継投も決まって逃げ切りに成功。投打がガッチリかみ合い、交流戦の勝ち越しを決めた。
