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照明が邪魔をする

再三の走者を生かせず、阪神が逆転負けを喫した。

僅か2ゲーム差となった両者の直接対決は、前日ハードオフ新潟での初戦が台風接近の為 中止となり、横浜に移動して仕切り直しとなった。DeNA先発ルーキー左腕・濱口に対し、阪神は初回  上本・福留のヒットでニ死1・3塁と攻めるが、5番 大山は同じドラフト1位の濱口のチェンジアップに空振り三振に倒れる。

2回表は高山の二塁内野安打と四球・暴投で無死1・3塁から8番 梅野が中犠飛を打ち上げて、阪神が先取点を奪った。「打ったのはストレート。高山が足でチャンスを作ってくれたので、外野フライでも1点という楽な気持ちで打席に入る事が出来た。最低限だが先制する事が出来て良かった」と、梅野隆太郎捕手は振り返っている。

阪神先発・メッセンジャーは、初回 石川・筒香を150km/h超えの直球で連続三振に斬る上々な立ち上がり。2回裏にはロペス・四球に宮崎の右前安打で無死1・2塁と走者を背負うが高城のバント失敗後、7番 梶谷を投ゴロ併殺に取ってピンチを逃れる。

3回裏 先頭8番 投手の濱口に四球を与えて梶谷の右前安打などで一死1・3塁から2番 石川には13球粘られて四球。一死満塁で3番 筒香を迎えるが、内角直球で詰まらせて二ゴロ併殺打で切り抜けた。しかし、4回 一死から宮崎の内野安打と四球で1・2塁となって7番 梶谷の飛球をレフト福留が照明で見失う不運も重なり、適時2点二塁打を浴びて逆転を許す。

5回表  阪神はDeNA 濱口が糸井・福留に連続ストレートの四球を与える乱調で無死1・2塁の好機を迎えるが、5番 大山が投ゴロ併殺打に倒れて生かす事が出来ない。その裏 メッセンジャーは、先頭2番 石川に左越え2号ソロ本塁打を喫して3対1となる。その後、宮崎のこの日3安打目となる左二塁打などで一死2・3塁とされるが、ここは何とか踏ん張った。

球威はあるものの、制球にやや苦しんで投球のリズムを作る事が出来ず、5回(126球)7安打5三振6四死球3失点。ランディ・メッセンジャー投手は、「あれだけ走者を出した事を反省しないといけない。得点以上に点をやらない投球をする事に尽きる」と話している。

濱口は7回表途中まで投げて、6回2/3(115球)5安打 7三振 6四死球1失点で交代。再三走者を背負いながらも粘り強く投げて、犠飛の1失点だけと言うのは見事だったと言うべきであろう。ゲームの流れの中で大きかったのは、味方に逆転してもらった直後の5回表 連続四球でストライクが入らないところで大山が2ボール後のボール球を空振りして、次の球を投ゴロ併殺に倒れた場面だったように思う。

阪神は6回以降、岩崎〜藤川が何とかピンチを踏ん張っていたが、8回裏4人目・山本が5番 宮崎に決定的な左適時二塁打を浴びて4対1となる。宮崎は5打数5安打と手がつけられなかった。横浜DeNAは7回二死から加賀〜三上〜山崎康と手堅く繋いで逃げ切った。DeNAが2位 阪神を下して、その差を1ゲームと縮めている。

DeNAが12安打14残塁、阪神も6安打12残塁とフラストレーションが溜まる攻撃だったが、やはり 各打者が満遍なく振れている印象のDeNAに対して、阪神は決定力で及ばなかったと言わざるを得ない。

「(メッセンジャーは)見ての通り。球数が多い。(スピードは)出てたけどね。(4回裏 福留の守備は打球が)照明に入ったのもあるだろうけど(見えないから待つのでなく)勝負に行って捕りに行ってたから・・」。金本知憲監督は、やや不機嫌そうに振り返った。「(結果的には、大山がボール先行の濱口を助けた5回表のチャンスは)待てのサインを出せば良かったんだろうけど、思い切って行って欲しかった。使ってるこっちが責任を取らないといけない」。

結果として逆転打を招いた福留孝介外野手は、試合後 報道陣の質問に無言。中村 豊外野守備走塁コーチは、「(打球が照明に入った?)それしかないと思う。捕りに行ってる瞬間(球がカクテル光線の中に)入って・・と言うか?誰でも経験のある事。メッセには気の毒だけどね」と話して、不可抗力による致し方ないプレーであったとベテランを庇っていた。