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「抹消です」
先発左腕が序盤で崩れ後手に回った阪神が一度も主導権を握れないままに完敗。自力優勝の可能性が消えて、首位広島にM33が点灯した。
巨人先発・マイコラスに対して阪神は1番に高山を入れて臨む。2回表には中谷のヒットなどで一死1・2塁のチャンスを作るが、7番 大和のレフトライナーに2塁走者・中谷が飛び出して併殺を喰らい、徐々に相手のペースに嵌って行った。
これに対して阪神先発・岩貞は、立ち上がりからピリッとしない。初回 先頭・陽の四球と坂本勇・左前安打で一死1・2塁とされ4番 阿部に右前適時安打を許し あっさり先取点を奪われると、2回裏には7番 石川に右越え 号ソロ本塁打を浴びて追加点。3回には1イニング5四球を連発する乱調で、二死満塁からの押し出しと7番 石川の2点適時安打、9番マイコラスにも適時安打を許して4点のビッグイニングを作られてしまった。
結局4回(92球)まで投げて 7安打 3三振 6四球 6失点で降板した岩貞祐太投手はコメントを残す事も無く、そのまま東京ドームを後にして新幹線で緊急帰阪の途についた。
序盤で6対0と完全に主導権を握られた阪神は、巨人・マイコラスの安定した投球に要所を抑えられた。マイコラスは7回(119球)4安打 4三振 2四死球 無失点。辛うじて9回表 巨人3人目の田原から二死後 梅野・大和の長短打と途中出場・伊藤隼の中前適時安打で漸く1点を返して完封を免れる。結局6対1で阪神は、敵地で巨人に完敗を喫して自力優勝の可能性が消えた。
3回までに6失点の阪神だが、リリーフの松田と藤川は2イニングずつを無失点に抑えたが、岩貞の乱調があまりにも大きかった。 香田勲男投手コーチは背信の投球となった岩貞について、「今季を象徴するような立ち上がり。ボールボールでカウントを悪くして打者との勝負になってない。自信が無くなっている」とコメントしている。
「(岩貞は登録)抹消です」・・・「見ての通りですよ。(4回まで投げさせたのは)1イニングでも責任を持って投げて貰おうと思っていた」。金本知憲監督は、憮然とするばかりだった。「(最後に)1点取ったのは良かった。(マイコラスについて)今は絶好調だね。中谷は2本(ヒット)打ったしね。(でも2回の拙い走塁は)今後は無いようにして欲しい」。
片岡篤史打撃コーチも歯切れは悪い。「(マイコラスは)直球にカーブ。球威と高さもあった。(9回の反撃を)明日へ繋げていかないといけない」と語って、逆襲を誓っていた。