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鳥谷の偉業達成試合を白星で飾る
初回に先制を許すと2回にも1失点。相手にペースを握られる試合の入りとなったが、そんな空気を鳥谷が切り裂いた。
2点を追う2回、1死から四球を選んだ中谷を1塁に置いて、右中間を破る適時2塁打を放ち1点差に迫る。片岡打撃コーチが「チームにとっても大きかった。左バッターの理想的なセカンドを抜けていく打球」と讃えるこの一打で通算2000本安打を達成。スタンドには偉業を祝福するボードが360度掲げられ、甲子園中から拍手を浴びた。
「1打席目に決めてないとどんどんプレッシャーかかるので、1打席目で打ちたいと思ってました。球場はどこで決めたいというのはなかったですけど、達成してみて甲子園で良かったなと思いました」
一振りで空気を変えると大和の内野ゴロで鳥谷は進塁し、2死3塁。一打同点のチャンスで坂本がレフトポール際に逆転の2点本塁打を放つ。鳥谷の一打をきっかけに試合をひっくり返した。
援護をもらった先発・能見は3回に同点アーチこそ浴びたものの、中盤にかけて立ち直る。2三振を奪い4回を三者凡退に抑えると、1番から始まった5回の攻撃も3人で、続く6回も3人で打ち取り3イニングをパーフェクト。球数が100球に近づいたため、ここでお役御免となったが、6回を3点にまとめ試合を作った。後を受けた2番手の岩崎も7回を3人でピシャリ。投手陣がDeNA打線を完璧に封じるとその裏に打線がつながる。
1死から坂本、代打・上本、糸井の3連打で満塁とし、絶好のチャンスを作ると西岡がセンター前に落とす適時打を放ち勝ち越しに成功。この後さらに福留の犠牲フライで1点を加えた。
勝負所で2点を奪うと8回にも中谷の2塁打からチャンスを作り、相手の失策と坂本の2点タイムリーで3点を奪って強烈なダメ押し。点差が開いた9回のマウンドは石崎が締めて3位のDeNAに付け入る隙を与えず勝利。鳥谷の節目の試合を白星で飾った。