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今季一番カッコイイ!
2者連続本塁打などで終始試合を優位に進めた阪神が、巨人の反撃を受けながらも辛うじて逃げ切った。
巨人先発・田口に対する阪神は、福留を休ませて4番 中谷・5番 大山と中軸に若い選手を並べる。3回表 二死から俊介・上本の連打で1・3塁として3番 糸井の左前適時安打で先制する。更に中谷が歩いて満塁となり、5番 大山が中前へ2点適時安打を放って、3対0とする。
「打ったのはストレート。インコース気味のボールだったけど、思い切って打ちに行った結果、いい所に飛んでくれた。先制することができて良かった」と先制打の糸井嘉男外野手。大山悠輔内野手も、「みんなが繋いでくれて回って来たチャンスの打席だったので、チェンジアップに食らいついて行った。抜けてくれて良かった」と振り返った。
阪神先発・岩田は、4回裏一死 村田にレフトスタンドへの14号ソロ本塁打を浴び、更に長野・中井の連打で1・3塁となり 8番 小林にスクイズを決められて巨人に2点を献上した。
この攻撃で巨人は田口に代打を送ったので、5回からは前夜わずか4球で危険球退場となった畠が登板する。しかし、頭部死球で負傷交代した因縁の相手2番 上本がレフトスタンド中段へ9号ソロアーチをお見舞いして、阪神が突き放す。更に糸井も2者連続初球打ちの16号本塁打で5対2とした。糸井嘉男外野手は、「打ったのはストレート。ウエポン(上本)の熱い気持ちに力貰った」事を明かしている。
岩田 稔投手は5回(90球)を投げて5安打2三振2四球 2安打で、あとを救援陣に託して、次のように話している。「低めに集める事を心がけて自分らしい投球は出来たが、反省点としては失点した4回にコントロールミスしたボールを打たれてしまったので、次に活かさないといけない。中継ぎ投手の負担を考えると、もっと長いイニングを投げないといけなかった」。
阪神は前夜と同じく6回から継投。石崎〜桑原〜マテオ〜ドリスと繋いで逃げ切りを図る。9回裏 阪神は守護神ドリスが一死1塁から代打・亀井に適時二塁打。二死後、途中出場・宇佐美にも中前適時安打を許して1点差に迫られるが、何とか陽岱鋼を抑えて試合終了。5対4で巨人を破ってレギュラーシーズン最後のロードゲームを白星で飾っている。
最後に冷や汗をかいた金本知憲監督だが、「まぁ、勝てば良しとして。ドリスも不安を残してる感じだけど、まぁ〜勝てたので」と言う。「田口はネ、最近捉えてるんだけど、ちょっと畠は相性悪かったんだけど、昨日(頭部死球で交代)の上本が良く一発で。あんな特大ホームランを打ってね。何か、今季一番カッコイイ本塁打だったネ!」。死球骨折の翌日に片手でヒットを放った監督自身の姿と重ね合わせる質問には、「オレのはマグレだから。あれ(上本の一発)はちゃんと踏み込んで打ってるから。オレのは逃げながら打ったから、ハハハ(笑)」と上機嫌だ。
この日の勝敗で巨人は4位。3位が横浜DeNAに確定して、CSファーストステージの相手が決まった。レギュラーシーズンは甲子園の2試合(中日戦)を残すだけだが、指揮官は「クライマックスに向けて、良い調整がしたいなと思う。それだけ!」と答えた。