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ビハインドの中でも終盤に反撃
先頭打者を歩かせてしまった立ち上がり、藤浪が巨人・坂本に投じた5球は全てが150km/h台という気合いの入りようだった。
送りバントで1死2塁となってからは長打警戒のゲレーロ、マギーを連続で空振り三振に打ち取る。アウトコースに文句なしのカットボールを投げ込んだ。
藤浪は最初のピンチを無失点で切り抜け、ここから乗っていきたいところだったが気合いの入り過ぎたボールを制御出来ず。簡単にバントすらさせない程の球威で10個の三振を奪ったが、5回までに6四球を与え6失点。前半でビハインドを背負ってしまう投球に「先頭出したのがリズムを悪くしてしまった要因」と唇を噛んだ。
6回の守備からは伊藤隼がレフトのポジションに入り、原口が扇の要としてマスクをかぶる。普段は代打を主戦場としている2人が守備に就くと、直後の攻撃で試合の流れを変える。
先頭の原口がアウトコースのボールにうまく合わせてセンター前に運び、伊藤隼もライトへの安打で続く。5回終了時点での球数は59球、完封ペースで投げていた相手先発・菅野から無死1、2塁のチャンスを作った。打順がトップに返ると高山が1、2塁間を破り、原口が送球よりも早くホームに到達。3連打で1点を返した。
8回にも先頭の原口が2塁打を放ち出塁すると、続く伊藤隼も痛烈な打球を飛ばす。1塁ベースに当たって大きく跳ね内野安打かと思われたが惜しくもアウト。それでも原口が3塁に進むと、高山の2打席連続となる適時打で再びホームを踏んだ。
終盤に若手の活躍で2点を返したが反撃もここまで。連勝は3で一旦ストップとなったが、原口、伊藤隼の状態の良さは明日以降の勝利につながるはずだ。