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5点差を跳ね返し5時間ゲームを制す
5回表終了時に許したリードは大量5点。ワンチャンスで追いつくには厳しい点差だったが、怒涛の追い上げが劇的なサヨナラ勝利につながった。
初回、安打で出塁した糸原を1塁に置いて福留が2点本塁打をライトに放つ。頼れるキャプテンの一振りで先制に成功した。
援護点をもらったメッセンジャーは2回、3回と立ち直りの兆しを見せ無失点。このまま逃げ切るかと思われたが、4回に突如崩れ6点を失い試合をひっくり返されてしまう。
5回に登板した望月も一発を浴び、追う点差は5点になってしまうが怒涛の追い上げはここからだった。
その裏に北條の安打と福留、陽川の四球で全ての塁を埋めるとロサリオがライト線へ2点適時打。失点直後に得点し反撃ムードを高めた。6回には梅野、糸原の安打で1死1、2塁とし北條がライト前に適時打を放ち1点を返す。5点目を奪い、ヤクルトの先発・カラシティーを降板に追いやった。ヤクルトは2番手として左腕・中澤を送り込むが2死後、糸井がセンター前に運び糸原が生還。さらに2死1、3塁から陽川が内角のストレートにバットを折られながらもセンター前に落とし、ついに同点に。最大5点差を追いつき、試合を振り出しに戻した。
止まらぬ猛虎打線は7回、先頭の梅野がレフト線へ2塁打を放ちチャンスメイクすると、2四球で満塁とする。打順が回ってきた糸井はきっちりボールを見極め四球を選ぶ。押し出しで勝ち越しに成功した。
1点リードの9回、守護神・ドリスはあっさり2死を奪う。しかし勝利目前で同点とされ、延長11回に桑原が適時打を浴びリードを許してしまう。
追い詰められた11回裏の攻撃、1死から代打・原口がレフト前に安打を放ち出塁するとベンチに残っていた最後の野手・植田が代走として1塁に向かう。続く糸原の打球はレフトへの3塁打となり1塁から植田が生還。同点とし、最後は「追い込まれてからは粘って何か起こそう、福留さんに繋ごうと思いました」という北條がレフトに犠牲フライを打ち上げサヨナラ勝ち、5時間11分に及んだ試合を制した。
15安打10得点での勝利に試合後の金本監督は「5点差をよく追いつきました。今日はやっぱり打線でしょうね。久々に投手陣を打線がカバーした」と打線の奮起を高く評価していた。
