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苦過ぎたプロ初黒星
新人右腕が序盤に捕まり劣勢に立った阪神が、中盤以降も救援陣が打たれて大敗を喫し、連勝が3で止まった。
阪神は球宴前後の時期に4番の重責を担った陽川が右肘痛の為、登録抹消。 この日は、DeNA先発・今永に対して福留・糸井・ナバーロのクリーンアプで臨んだ。初回二死から福留の内野安打を足掛かりに4番 糸井の右越え14号2点本塁打で先制
する。「打ったのはストレート。(福留)孝介さんが走って(内野安打で)出塁してくれたので、自分も後ろに繋ぐ意識で打席に入った。今日はルーキーの馬場が先発なので先制点を取ることができて良かった」と糸井嘉男外野手は、話している。
リードをもらった阪神の先発は、ドラフト1位ルーキー馬場が一軍2度目の登板で捕手・坂本とのコンビでプロ初勝利を目指す。立ち上がり 2番 石川のヒット・盗塁などで二死3塁と走者を背負うが、4番 筒香を一ゴロに抑えて初回は無失点で滑り出す。2回裏 先頭・宮崎の二塁打で再びピンチを招き、7番 大和にもレフトへ適時二塁打を浴びて1点差とされた。その後、今永・神里への四死球で二死満塁となり、2番 石川に10球以上粘られた末に押し出し四球を与えて追いつかれる。
3回裏には二死から6番ソトに左中間へ勝ち越しの18号ソロ本塁打を打ち込まれ、DeNAに逆転を許す。更に大和・今永に繋がれて9番 嶺井の右前適時安打で更に1点を失ったところで、馬場はリリーフ岡本と交代した。岡本は、途中出場・桑原を歩かせ尚も満塁と詰め寄られたが、石川の遊ゴロは二塁ベース上微妙なタイミングながらも(ビデオ検証の結果)アウトになり、辛うじて食い止めている。
「追い込んでからの勝負球を決めきれず、粘り負けて打たれてしまった。今永投手に四球を出してしまったことが一番の反省点。初回から先制点を取ってもらった試合だったのに自分の役目を果たすことが出来なかった」。プロ2度目の登板も悔しい結果に終わって、馬場皐輔投手は唇を噛んだ。香田勲男投手コーチも厳しい。「低めに投げてゴロを打たせたかったんだろうが、出来てない。投手にストレートの四球を出すようじゃ流れは来ない。大いに反省して次に生かして欲しい」と話している。
リードされた阪神は、4回表 先頭3番 福留が甘めの変化球を捉えてライトスタンド上段へ11号ソロ本塁打を放って1点を返す。それでも、この夜の今永は、非常に攻撃的な投球でテンポもあって打線にイイ影響を与えていた。
5回裏 岡本はソト・今永のヒットと嶺井への死球で一死満塁とピンチを招き、1番 桑原にフルカウントから押し出し四球を与えて失点。代わった3人目・岩崎も2番 石川に左前適時安打を浴びて、6対3とされる。6回裏には筒香・ソトに夏の花火のような豪快な一発を打たれて、これで勝負アリ。
7回裏にも鳥谷の失策絡みで追加点を取られ、10対3とワンサイドになった。
8回表 阪神は代打・中谷の右中間二塁打をキッカケに糸原・北條の連続中前適時安打で2点を返して意地を見せた。今永は7回2/3(134球)で降板。5安打7三振 無四球5失点と言う内容だが、終始向かって行く投球は、勝利投手に相応しいモノであった。その裏 阪神4人目・望月も嶺井に2点適時安打を浴びて、12対5。最後はパットンが9回表を締めて、DeNAが本拠地でようやく阪神に今季2勝目で一矢報いている。
「(馬場について)詰めがネ。経験が少ない事が力みになったのかも? 。スピードも、もうちょっと。(次の登板チャンスも)今の状態なら無理でしょう。光るものが今日は見えなかった」。広島も巨人に敗れた為マジックナンバーはお預けとなったが、当然の如く金本知憲監督の歯切れは悪くなる。先発・リリーフを問わず、下位打線の餌食になったが、「あれだけ打たれたら…」と呆れ顔だ。
とは言え、打線はこの夜もよく打った。前日欠場の福留も追撃の一発を含む3安打。8月に入っても好調をキープして、現在月間25打数12安打3本塁打7打点だ。指揮官は「(適度に)休養を取らせたら、良い数字が残る」と話し、ベテランの存在感に満足そうだ。3カード連続勝ち越しと、トータルでは右肩上がりのチーム状況に気を取り直して、ハマスタを引き上げて行った。