FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。
長期ロード大逆転締め！
終盤一気の大逆転で絶望的な状況から阪神が生還。夏の長期ロードを白星で締めくくった。
新鋭左腕対決となった東京ドーム・日曜日のデーゲーム。巨人先発・今季４勝の今村に対して、阪神は福留・糸井・ロサリオでクリーンアップを組む。初回 糸原・北條１・２番の連打と糸井・死球で一死満塁と絶好機を迎えるが、５番ロサリオが初球・低めの変化球に手を出して遊ゴロ併殺打に倒れた。
手首付近に死球を受けた糸井はその裏 守備に就くが、２回からベンチに下がった。その後、東京都内の病院で診察の結果は『左手首の打撲』。患部の痛みや腫れがかなりあるとの事で今後の経過を注意深く見守っていくと言うことだ。
阪神先発は、７月下旬 松田とのトレードで加入した飯田が移籍後初一軍登板。いきなり１番 坂本に変化球を拾われ左越え二塁打を打たれる。一死後 マギー・四球で１・２塁となって４番 岡本に三遊間突破の左前適時安打を浴びて先取点を奪われる。
３回表 阪神は北條と糸井に代わって途中出場・俊介のヒットとロサリオ・四球で二死満塁として６番 大山が中越え2点適時二塁打を放って逆転した。２試合連続無得点だった阪神は２４イニング振りに点が入った。
リードしてもらった飯田だが、すぐその裏 先頭・山本の中三塁打から３番マギーにセンターへの適時二塁打を浴びて同点。続く岡本にも右越え２５号２ランを打たれて再び巨人に勝ち越されてしまった。飯田はこの回まで投げて３回（64球）５安打３三振２四球４失点で交代する。「立ち上がり、力みもあって制球が定まらずに先制を許してしまい、逆転してもらった3回に粘り切れず、相手の勢いを止める事が出来なかった」。飯田優也投手は、苦汁を呑んだ猛虎での初登板を振り返っている。
阪神は4回表 ８番 梅野がライトポールに当たる７号ソロ本塁打を放ち１点を返すが、その裏 ２人目・岡本が一死１塁から１番 坂本の左適時二塁打と続く山本の左前適時安打（リクエストにより判定が覆る）で突き放される。阪神３人目・望月が登板した５回裏には、この日から一軍復帰の６番ゲレーロに左越え１１号ソロ本塁打が飛び出してさらに追加点。６回裏にも４人目・桑原が３番マギーに１８号ソロアーチを放り込まれて８対３となる。これで大勢は決したかに思われた。
巨人は終盤 継投に入るが、７回を上原が抑えた後の８回表 ３人目・澤村から梅野が左中間スタンドへ運ぶこの試合２本目となる８号２点本塁打で阪神が３点差に迫った。更に二死から糸原・右前安打の後 澤村が北條・福留に四球連発で満塁に…。この絶好機に俊介の中前２点適時安打が飛び出して８対７となる。巨人ベンチは堪らず代打・伊藤隼に左投手の池田を投入するが、伊藤隼は初球変化球（カットボール）を叩きライトオーバーの２点適時三塁打を放ち、ついに阪神が逆転に成功した。
こうなれば、流れは一気に阪神へ。８回裏を藤川、最後を守護神ドリスが締めて、９対８で阪神が大逆転勝利を収めている。長期ロードを１２勝１２敗の五分で終えた。
ヒーローインタビューは、殊勲の逆転打を放った伊藤隼太外野手。「前の皆さんが繋いで繋いで回って来たので、あれこれ考えず、ホントに打てると思った球を打とうと思っていた。結果的には良いところへ飛んでくれたかな？と。（逆転した瞬間は）自分の中で実感なかったので、ベンチの盛り上がりに戸惑った」と振り返る。「終盤で５点差あったけど、誰も諦めてなかった、応援してくれてる皆さんもいたので、絶対チャンスは来ると思っていた。ただの１勝かも知れないけど、本当に勢いのつく勝ち方だと思うので（甲子園に帰っても）また良い戦いをしていきたいと思う」。
「ハヤタね。左投手だったけど、ホントに初球の甘いところをね。２アウトから一打逆転というとこでなかなか打てないもんだけど、本当に思い切りよく打ってくれた」。金本知憲監督も、この日ばかりは最敬礼だ。「昨日一昨日は、菅野・メルセデスが余りにも良すぎたんでね。その中で、チームとしては打つ状態というのは悪くないと思ってたので…」。
「（２本塁打の梅野について）凄いね。最近良いからね。（ここ２〜３年、片岡コーチが付いて）ずっとポイントとか言ってくれたり、振り込ませてくれてますから（その成果が出て来ている）。（俊介のところで代打・伊藤隼も考えたが）もしかすると俊介は四球があるのかな？と言うのでね。（それにしても）俊介も、良くね！詰まり気味だけど。あれこそ執念で持って行ったようなタイムリーだと思う」。ひとしきり各選手を褒めた指揮官だが、「（いつも負けられないけど、連敗中でもあって）特に今日は負けられない！って言う（大事な試合だった）から、ホントに選手に感謝しかないですね！今日は」と偽らざる心境を吐露する。
「今日ホント、こんな勝ち方が出来たので、この勢いを持って地元でね。今年は、あまり甲子園で勝ててないんで、何とか甲子園で勝てるように頑張って行きます」。指揮官は、心からの笑顔でドームの通路を歩いて引き上げて行っ
た。
