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CSへ負けられない一戦は一発に泣く

もう1つも負けられない最後の8試合、先発・青柳は立ち上がりから毎回走者を背負う投球が続いたが、序盤を無失点で凌ぐ。しかしテンポ良く2死を奪った4回、相手先発の星に適時打を浴び先制を許してしまう。

「(序盤)0でいったのは良かったんですけど中々、流れを作ることが出来なかった。(失点した場面は)ボールカウントを悪くしてしまったのが実力不足だったかな」

5回は三者凡退に抑えたが、その裏にチャンスで打順が回ると金本監督は代打に鳥谷を送る。

1点を追う5回2死2塁、打席に立った鳥谷はセンター前に同点の適時打を放ち、試合を振り出しに戻す。これが通算2065安打目、球団最多安打記録を更新した。

同点の7回、代打で出場した西岡は三振に倒れた後、スタンドに向かって一礼。試合後に「今日で終わりです。戦力外(通告を)受けた時に抹消されるべきと思ってたんですけど、監督は甲子園で姿見せろと言ってくれました。感謝です」とその胸中を明かした。

2点目は奪えなかったが継投に入った後半は岩崎、才木、桑原が好投しヤクルト打線に得点を許さない。同点の9回、守護神ドリスは2死を奪うがヤクルトの7番・奥村にライトポール際へ勝ち越しのソロアーチを浴びてしまう。

「風もあったと思うけどホームランを打たれてはいけない場面だった」

追い詰められた9回裏の攻撃、先頭の大山がレフト前に安打を放ち逆転サヨナラ勝利への期待は高まったが、ナバーロが併殺打に倒れ2死走者なし。それでも梅野が猛打賞となる安打をセンター前に落とし望みをつなぐ。同点の走者は出したが代打・伊藤隼のバットから快音は聞かれず、わずかに残されていたCS出場の可能性は断たれてしまった。ただ、選手会長を務める梅野は「残りの試合、来季につながるよう戦っていくしかない」とファンのためにも明日からも全力プレーで戦い続けることを誓っていた。