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開幕3連勝ならず
３戦連続で1点差の接戦となったが、打線がヤクルト投手陣を攻め切れず今季初黒星を喫した。
パから移籍の両投手が今季初先発。3戦連続野手は同じオーダーの阪神に対して、連敗スタートの東京ヤクルトは5番 雄平の後、西浦・村上・松本直と下位打線を梃子入れして来た。
阪神先発・西は立ち上がり 2死1塁からバレンティン・雄平に連続適時二塁打を浴びて初回に2点を失う。2回以降は高さに注意してコースを投げ分ける本来の投球でテンポ良くアウトを重ねていく。
ヤクルト先発・高梨も真っ直ぐの走りが良く変化球も上々の滑り出し。1巡目は無安打に抑えられた阪神だが、4回裏 近本・糸井の長短打で無死1・3塁として4番 大山のライト犠牲フライで1点を返す。
5回裏2死2塁で未だノーヒットの木浪に回ると、矢野監督は代打・鳥谷を送る積極采配を見せた。鳥谷は、そのままショートの守備に就いている。
西は、6回表2死1塁でバレンティンにレフトへの大飛球を見舞われるが、リプレー検証によって本塁打からファールと判定が変わり、空振り三振を奪って事なきを得る。結局7回（92球）まで投げて4安打7三振無四球2失点で降板となった。「連勝を止めた事が悔しい」。試合後、西は悔しそうに振り返っている。
ヤクルト・高梨は6回（100球）を3安打7三振3四球1失点の好投。終盤は必勝リレーで逃げ切りを図る。梅野〜近藤〜石山と繋いで、阪神の反撃を抑えた。
今季初黒星の阪神だが、試合後には全ナインがスタンドのファンに挨拶を行った。昨季までは無かった光景だ。「ずっとやろうとシーズン始まる前に決めてたし。勝った時も負けた時も、来てくれてありがとう！負けた時は、ごめんなさいね！という気持ちもあるし…」。ファンを大切に思う矢野監督の気遣いである。
「真っ直ぐを捉え切れなかった。みんな今（状態が）良くないんで」。開幕シリーズは3試合でわずか4点と低調に終わった打線だが、濱中コーチは、「（それでも）2つ投手に勝たせてもらってるから。気持ちを切り替え、前向いてやって行くしかない」と、あくまでもプラス思考だ。
「どんな結果になっても、捉え方1つ」と話していた矢野監督。それを糧にして、今後にどう生かすか？が大事だと常々口にする。シーズン最初の3連戦は勝ち越した。山あり谷あり…ペナントレースの先は長い。
