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近本決勝アーチ! 粘投で西 5勝目

先制されてもすぐに追いつき追い越した阪神が、先発右腕の好投で粘り抜き、前夜の悪い流れを断ち切った。

広島先発左腕・床田に対する阪神は、近本・ソラーテ・糸井と前夜から上位3人の並びを入れ替えて臨む。初回は床田にその3人が抑えられて無得点のスタートとなった。

好調赤ヘル打線に挑む阪神先発・西は、立ち上がり 2番 菊池涼にレフトスタンド最前列へ飛び込む左越え8号ソロ本塁打を浴びてあっさり先取点を献上する。今季18試合目登板の西は、総合的には非常に安定した内容ではあるが、先制されなかったのは2試合だけである。

2回表 阪神先頭・大山の三ゴロをメヒアがエラー。福留・四球後、マルテは遊直に倒れるも一死1・2塁から7番 糸原が右前適時安打を放って、阪神が同点とする。続く梅野の内野安打で満塁となるが、9番 西は二ゴロ併殺打で1点止まりに終わる。同点打の糸原健斗内野手は、「打ったのはチェンジアップ。追い込まれていたので、食らいついて行った。抜けてくれて良かった」と話して、ホッとした表情だった。

3回表には先頭1番 近本が床田の内角直球を
上手く捉えてライトポール際へ8号ソロ本塁打を運ぶ。阪神が2対1とリードを奪った。近本光司外野手が勝ち越しアーチを振り返る。「先頭打者だったので、塁に出ることを意識していた。バッティングカウントになったので、思い切って打ちにいった結果が本塁打となってくれて良かった」。

その裏 西は先頭・床田にヒットを許して、西川は右飛に打ち取ったが、その投球の際 足を痛めて治療のため中断するアクシデント。再開後 2番 菊池涼に粘られるも、最後は投ゴロ併殺で切り抜けている。先制こそ許した西だが、その後は大きな綻びもなくしっかりゲームを作って行った。

6回表 阪神が二死1・2塁のチャンスを逃したその裏。広島は床田の代打・安部がショート糸原の悪送球で出塁すると二死後 バティスタの中前安打で1・3塁と西を攻めつける。しかし、ここは4番 鈴木を内角球で詰まらせ三ゴロに打ち取り、西が踏ん張った。西はこの回限りで交代。6回(94球)4安打4三振 無四球1失点だった。「連敗しないことだけを考えてマウンドに上がった。梅野が自分のいい所をしっかり引き出してくれた事で、ピンチの場面も切り抜けることが出来、最少失点で投げる事が出来た」と、西 勇輝投手は振り返っている。

終盤はリリーフ勝負となる。広島は2人目・菊池保が7回表をピシャリと抑える。その裏 阪神はジョンソンを投入するが、一死後 會澤・メヒアに連打を浴びて1・2塁と走者を背負う。8番 小園には散々粘られるが辛うじて左飛に打ち取り、続く代打・坂倉は空振り三振。この回を無失点で切り抜けた。

8回表 広島3人目・遠藤から先頭・近本がライト線二塁打でチャンスを作る。ソラーテは倒れるが、糸井・大山の連続四球で一死満塁。初球を狙った5番 福留はチェンジアップに引っかかって一ゴロとなるも一塁手・バティスタがこの打球を弾く痛恨の失策で、阪神にはラッキーな追加点が入った。続くマルテは追い込まれながらも右犠飛を打ち上げて、阪神が4対1とリードを広げる。その裏は岩崎が上位3人をしっかりと打ち取って勝利を大きく引き寄せる。

9回裏は守護神復活の藤川が、一死から松山に右中間二塁打を浴びるも後続を打ち取り、阪神が4対1で前夜の雪辱を遂げた。西が勝ち投手で5勝目。藤川は4セーブをマークしている。

「先制点を取られてしまったけど、そこから何とかリズムよく行けた。相手の床田クンも凄くリズムが良かったので、それに乗せてもらって何とか凌いで行った感じですね」。ヒーローインタビューでも西 勇輝投手は冷静だった。「(途中で)捻挫してしまったので足首の状態が悪かったけど、治療して最低限出来るようにトレーナーの人にやってもらって、何とか6回まで行く事が出来て良かった。(6回裏のピンチは)仲間のミスから始まってしまったので何とかゼロに抑えたい気持ちが強かった」と振り返る。

「中継ぎの方には毎日準備してもらって投げて頂いて、本当に疲れてるところなのに何とかゼロで凌いで勝ちをつけてもらって嬉しかった。野手のみんなも何とか1点という気持ちが凄く伝わっていたので、無事に勝てる事が出来て良かったな!と思う」と、にこやかに話していた。

矢野燿大監督も、「足首を捻った時は交代かな?と思ったけど、その後は良い感じで投げてくれた。西に勝ちがついた事が一番だ」と言う。近本の勝ち越し本塁打に関しては、「切れそうだったけど、よく戻って来てくれた」打球に感謝の意を示した。

何と言っても、この試合で効いたのは8回表バティスタの失策による追加点だ。「次の1点と言うゲーム展開だっただけに(敵失での得点とは言え)ウチにとっては大きかった」事を指揮官も認める。前夜はミスから失点を重ねた阪神だったが、この試合では逆に相手の失策につけ込んで得点に繋げて行く試合展開になった。

この日は1番 近本が勝ち越し本塁打を含む3安打。打線では、やはり近本の出来がチームの浮沈を握る事は明らかである。「リズム的に攻撃を考えると、やっぱり1番 近本」がしっくりくると言う矢野監督。「(理想の打順に関して)ハッキリこれ!と言うのはまだ出てないけど、かなりいい線だね!」と話していた。