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悪夢再び・・無念の岩田

ベテラン左腕が不運なプレーから大量点を失い、一度も流れを掴めない試合展開の中で阪神が大敗を喫した。

広島先発・九里に対する阪神は、近本・糸原の1・2番。福留を休ませて5番にソラーテを嵌め込む。初回 近本の右前安打から一死2塁とするが、糸井・大山が倒れ無得点のスタートとなった。

阪神先発は、ベテラン左腕の岩田。立ち上がり 一死から菊池涼・バティスタの連打で1・2塁のピンチを背負い、4番 鈴木を上手くツーシームで遊ゴロに打ち取ったかと思われたが、ショート糸原の手前で打球が大きく跳ね、結果 左前適時安打を浴びて先取点を失う。続く會澤にも変化球を右中間へ運ばれて右前適時安打。6番メヒアには甘いスライダーを捉えられレフトへ文句なしの3号3ランを打ち込まれて、いきなりの5失点となった。ツキにも見放された岩田は、前回巨人戦(7月28日・東京ドーム)に続いて初回ビッグイニングの屈辱だ。

2回裏にはセカンド・ソラーテの失策を機に菊池涼のヒットなどで二死1・3塁となって、4番 鈴木の左前適時安打。5番 會澤にも2打席連続となる右前適時安打を浴びて失点を重ねる。途中 バティスタの打球が右足に当たるなど、岩田にとっては踏んだり蹴ったりの展開。梅野に代わるスタメンマスクの坂本にも辛い内容となった。 岩田は2回(52球)限りの8安打2三振 無四球 7失点で降板している。プロ14年目で最短KOである。

5回表 阪神は二死1塁で2人目投手・浜地の代打・原口が初球・変化球をライトポール際に1号2ランを運んで、漸く九里に一矢報いる。濱口はその裏の守備からマスクを被った。九里は6回(98球)を投げて5安打4三振3四球2失点。先発としての役割をきっちりと果たしている。

阪神3人目の高野は、2イニング目に入った6回裏 5番 會澤のこの日3本目の適時打となる左前適時安打と途中出場・野間の右2点適時三塁打を浴びてダメ押しの3点を奪われる。それでも、阪神は7回表 広島2人目・遠藤を攻めて代打・北條から濱口・近本の3連打で無死満塁として、2番 糸原の左中間適時二塁打に敵失も絡んで3点を返し、せめてもの意地を見せた。

試合は10対5と完敗に終わったが、阪神では1番 近本が前夜の3安打に続いて4安打と気を吐いた。途中出場の原口や北條が活躍した事もチームにとっては救いになるだろう。

「ゴロピッチャーが本塁打を打たれたらダメでしょう。それだけです」。2試合連続で序盤に大きく崩れた岩田 稔投手は、悔しそうに吐き捨てた。矢野燿大監督も、「結果が出えへんかったら一緒なんでね。(前回巨人戦からの)奮起と言うのを期待したんだけど。おんなじやったので、抹消します」と明言している。

リリーフの浜地は2イニングを無失点に抑える好投を見せたが、「別に僅差でも浜地は、今の状態なら投げさせるつもりやし。勿論まだまだ成長せなあかん部分というのはあるけど、良い部分も増えて来てるんでね。現状は中継ぎのカタチにはなってるけど、自分でどんどん上を目指してやって行ってもらいたい投手」だと、指揮官は期待して観ている。

また、先制機を含めて5打数ノーヒットに終わった4番 大山については、「内容も良くないし、結果も共に出てないから迷うのもあると思う。でも、しっかり振るって言う事は、しっかりして行って欲しいナ!というのは、こっちの思いとしてあるけど。(4番から)外すのは簡単やし、オレも頭の中では色々あるけど、今ここで明言出来る事は何もない」と苦しい胸の内を明かす。

この日もエラーを記録したソラーテの起用法を含め、まだまだ不確定要素が多い中で今季101試合を消化。頭の痛い問題を抱えながらも 、次に待ち受ける9連戦へと指揮官は気持ちを切り替えていた。