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またも『プロ初勝利』を供給

先制も束の間。先発左腕が初回から掴まり不利に立たされた阪神が、中日プロ初登板ルーキーの勢いにそのまま押し切られた。

中日先発は、ドラフト2位新人右腕・梅津がプロ初登板。ファームでは3勝をマークして防御率2.05となかなかの成績を残している。阪神は、前夜途中出場で活躍した糸原が2番ショートに復帰。7番に高山を配置する。初回先頭・近本が四球を選ぶも盗塁失敗。その後ヒットの糸原を一塁に置いて3番 福留がレフトフェンス直撃の適時二塁打を放って梅津から先取点を奪った。

阪神は、ナゴヤドームが得意の左腕ガルシアが坂本とコンビを組み、2ヶ月以上遠ざかる白星をかけて今季3度目となる古巣との対決に臨む。立ち上がり制球が甘く、平田・アルモンテのヒットから一死1・2塁と走者を背負い、4番ビシエドの左前適時安打であっさり同点とされる。二死後6番 福田にも中前適時安打を浴びて、中日に勝ち越しを許した。

その後は。両投手共に立ち直りをみせていたが、4回裏 先頭・福田に四球を与えたガルシアが、京田に代わってスタメンの7番 堂上に甘く入った真っ直ぐを仕留められ左越え10号2ランを浴びて中日に4対1と差を広げられてしまう。ガルシアは著しく調子が悪い感じではなかったが、審判の判定に時折イラつきを見せていた。

最初はコントロールにばらつきがあった梅津も次第に落ち着きを取り戻し、最速150km/h台の真っ直ぐを中心に変化球でもカウントを取れる抜群の内容で2回以降はゼロを重ねて行った。梅津は6回(86球)を投げて4安打7三振1四球1失点。堂々の内容で後をリリーフ陣に託した。

ガルシアも5回以降は我慢の投球で7回(112球)まで投げ、7安打10三振1四球4失点で降板する。「投球に関しては何も言うことはない。運がないので自分に運を向けられるようにして行きたい」。オネルキ・ガルシア投手は、懸命に悔しさを押し殺していた。「ゴロを打たせる投球は出来ていたと思う」と、福原 忍投手コーチもガルシアを庇っている。

8回裏には阪神2人目・守屋が二死1塁から6番 福田に左中間適時二塁打を浴びて、ダメ押しの5点目を奪われた。中日は、ルーキーに勝ちをつけるべく7回から福〜ロドリゲス〜岡田と繋いで、完璧に阪神打線を封じて、中日が5対1で完勝。梅津は嬉しいプロ初登板初勝利を飾った。阪神は4カード連続でカード初戦を落としているが、5位 中日には6勝12敗と大きく負け越し、その差2ゲームと迫られた。

ヒーローインタビューでは、貴重な2ランを放った堂上の隣で梅津晃大投手が、「(ウイニングボールは)自分で取っておく」と答えて、スタンドを沸かせていた。

「うーん、難しいところやね。負け方はよくないし…。今日みたいな投球では難しいなぁ」。ガルシアの評価について訊かれて、矢野燿大監督は「難しい」を連発する。「立ち上がりが悪いというのはあるかもしれないけど。援護をもらった後すぐに点を取られたりとか、本塁打を打たれたりとか、勝てそうなところで流れを引っ張り込めるような投球になっていない。 ただ、かと言って(逆転された後には)力強い投球もあったので、使いたくなる気持ちもあるし。だから難しいよね」。

「(梅津には)コーナーにしっかりと真っ直ぐを投げられていた。力もあるしね。(点を取るのが難しい投球をされたけど)そういう投手から点を取って行かないとあかん。初登板で初顔合わせ…色んな事があると思うけど打ち崩せないというのは問題だ」と指揮官は話す。今季『プロ初勝利』を献上するのは5人目。中日だけで3人となる。清水雅治ヘッドコーチ も、「(他球団に比べても初モノに弱いと)そう言うデータが出てるみたいだな。今度はやられないように!」と語り、次のリベンジを誓っていた。