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敗因は「いろいろある 」

前半から先手を取り一時は4点リードと完全に主導権を握った阪神だが、DeNAの長打攻勢に詰め寄られ、最後はサヨナラ本塁打を浴びて敗れた。

ハマスタは、落雷の為ノーゲームとなった前夜の仕切り直し。優勝争いで一歩も引けないDeNAは、井納が先発。阪神は6番 高山から北條・原口と並ぶ下位打線で臨む。初回は3者凡退だった阪神は、2回表 マルテ・中前安打と高山・四球で一死1・2塁とするが、7番 北條が二ゴロ併殺打に倒れ先制機を逃す。

阪神先発・秋山に対するDeNAは、中井・ソトの1・2番。ロペス・筒香・細川のクリーンアップ。戸柱・乙坂・投手・大和と続く打線で攻略を図る。同期の原口とコンビを組む秋山は、序盤3回を3人ずつで片付ける上々なスタートとなった。

4回表 阪神は福留・マルテの連続四球と糸原・犠打で一死2・3塁。高山は倒れるが、7番 北條が三遊間を破る2点適時左前安打を放って先制する。原口の左二塁打で二死2・3塁となり、9番 秋山の中前適時安打。1番 木浪も右前適時安打で続いて、阪神が一気に4点を奪った。

先制打の北條史也内野手が振り返る。「打ったのはストレート。一打席目のチャンスで凡退してしまい、悔しい思いをしたので、その悔しさをぶつけて行った。すぐにやり返すことができて良かった」。4点目の適時打を放った木浪聖也内野手も「打ったのはフォーク。目の前で秋山さんが打ってくれたので、自分も絶対に打ってやる!という気持ちで打席に立った」事を明かしている。

その裏 秋山は、二死から3番 ロペスにレフトスタンド上段へ26号ソロ本塁打を打ち込まれて1点を失う。DeNAは、5回表途中で井納から藤岡へスイッチ。3人目・武藤が登板した6回表 阪神は二死から木浪・近本の連打と福留・四球で満塁とする。4番 マルテの遊ゴロをショート・大和がファンブルして、阪神に追加点が入った。

しかし、その裏 秋山がベイ打線につかまる。先頭・中井をヒットで出し、2番 ソトに中越え35号2ランを浴びる。続くロペスに四球を与えたところで阪神ベンチは、サウスポー島本を投入する。筒香・四球の後 5番 佐野にライト線適時二塁打を浴びて、5対4と1点差に迫られた。それでも、この後の無死満塁は、島本が踏ん張りリードを死守している。

先発・秋山は5回0/3(78球)5安打 1三振 無四球 4失点で降板した。「点を取ってくれた後に点を取られてしまい、課題としてきた長いイニングを投げる事が出来ず、悔しい投球となった。次回は長いイニングを投げられるように取り組んでいきたいと思う」。秋山拓巳投手は、自戒を込めながら話している。

終盤は、双方目一杯の継投となった。DeNAは4人目・三嶋から石田〜エスコバーと繋いで阪神の追加点を防ぐ。一方、阪神は7回を岩崎が抑えるが、8回裏 4人目・ジョンソンが5番 佐野にカウント3-1からライトスタンドへ痛恨の同点4号ソロ本塁打を浴びてしまう。9回はドリスが無失点で乗り切って延長戦に入った。

10回裏 阪神6人目・能見は、一死後 ロペスに四球を与えると続く4番 筒香にカウント2-1からのスライダーを捉えられ、ライトスタンドへ27号サヨナラ2ランを浴びた。7対5でDeNAが勝って、首位巨人との差を2・5差に詰めている。勝ちは9回表から2イニングを抑えたエスコバー。阪神は、CS争いの中で手痛い黒星を喫した。6度あった先頭打者出塁を生かしきれず、バント失敗や走塁面のミスなどもあって終盤以降 決定打を欠いた事が最後に響いてしまったと言えるだろう。

「まぁまぁ、負けるにはいろいろ原因があると思う。(チャンスに)1本出ないのもそうやし、ミスもあったし」。矢野燿大監督が、重い口を開いた。「(能見は本塁打の前に四球を与えたけど)この狭い球場で本塁打はアカンという中で、慎重に攻めて行って、ストライクが入らないという四球じゃないし。それを投手だけのせいに、オレは出来ないけどね」。

先発の秋山に関しては、「アキらしさというのは出たところもあった。最後の回(6回裏)かな? 何とか先頭を打ち取ってくれたらと言うところで・・あそこで頑張ってくれたらな!というのはあるけど。全体的としては、しっかりと原口と2人でやってくれたんじゃないかな」と一定の評価をする。途中までは勝ちパターンで進めていた試合だけに痛恨の一敗であった事は間違いない。今季5度目のサヨナラ負け。指揮官には、苦悶の表情が浮かんでいた。