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虎新人最多や!近本137安打
序盤のビッグイニングで優位に立った阪神が、変則右腕の安定した投球もあって一方的な展開で勝利を収めた。
DeNA先発は、8月1日以来の登板となる大貫。阪神は7番で大山が5試合振りのスタメン出場となった。初回一死から近本が右前安打を放ち、球団新人記録歴代1位・高山の136安打に並ぶ。二死後、盗塁を決めて球団新人記録単独2位となる28個目をマーク。マルテ・糸原の連続四球で二死満塁となるも、6番 高山は三ゴロに倒れた。2回表は先頭・大山が左二塁打で出塁。一死後、青柳が送って二死3塁としたが、1番 木浪は内角フォークに空振り三振を喫する。
阪神は、前々日落雷の為ノーゲームとなった試合で投げた青柳が先発。DeNAは1番に神里を入れ、6番以下は嶺井・柴田・投手・梶谷と前夜とはガラリと変えた布陣で臨む。立ち上がり 初球を神里に右前安打を見舞われるスタートとなった青柳だが、次のソトを三ゴロ併殺に取るなど初回は何とか無失点で切り抜ける。青柳は、徐々にリズムを掴んで行った。
3回表 阪神は近本・四球と福留・糸原のヒットで一死満塁として6番 高山の中前適時安打にセンター神里の失策が絡んで2点を奪い先制する。ここでラミレス監督は、早くも大貫から平田へスイッチし、大山敬遠の満塁策を取るが、8番 梅野は押し出し四球。青柳・中犠飛。1番 木浪も右前2点適時安打と続いて、阪神がこの回一気6点のビッグイニングを作った。
先制打の高山 俊外野手は、「打ったのはツーシーム。一打席目の満塁の場面で凡退して二打席連続で満塁のチャンスを潰してしまってはベンチに帰れない!という気持ちで打った。青柳
さんを援護することができて良かった」と話す。試合の流れとして効果的な2点適時打を放った 木浪聖也内野手も、「打ったのはスライダー。前の打者の方々が良い流れを作ってくれたので、その流れに乗って打つ事が出来た」と振り返っている。木浪は13試合連続安打となって、今季 近本が達成した球団新人記録に並んだ。
5回裏 DeNAは嶺井・死球と柴田・右二塁打で無死2・3塁として、代打・戸柱の中犠飛で1点を返す。二死後 1番 神里も変化球を上手く拾って右前適時安打を放ち2点目。ソトも中前安打で続き1・2塁としたが、ここは青柳が踏ん張り、3番ロペスを三ゴロに打ち取っている。青柳は6回裏途中まで投げて、後を救援陣に託した。
5回2/3(76球)6安打3三振1死球2失点と安定した内容だった青柳晃洋投手は、「序盤から野手の方々に大量援護を頂き、投げやすい環境を作って貰ったにも関わらず、早い回でマウンドを降りてしまい悔しい投球となった」と振り返っている。
中盤はDeNA平田〜武藤に抑えられた阪神打線。4人目・国吉が登板した7回表 マルテ・死球と糸原・四球などで一死1・3塁として、7番 大山が右前適時安打を放ち待望の追加点を挙げる。この後二死となり代打・鳥谷が四球を選んで満塁とするが、1番 木浪は遊ゴロに倒れた。
続く8回表には、先頭・近本の中二塁打を足がかりに中谷の進塁打(二ゴロ)と4番マルテの右犠飛で8点目が入る。近本は今季137安打目となって球団新人歴代単独1位に立っている。9回表にもDeNA三嶋から梅野の中前適時安打で阪神が追加点。必勝リレーの必要もなくなって、8回裏からは本来なら先発要員だが、リリーフ待機に回っている望月が2イニングを投げて幕引き。阪神が9対2で前夜の雪辱を果たしている。
ヒーローインタビューは、球団新人記録を塗り替えたドラフト1位 近本光司外野手だ。「今日は何としても2本出したいな!と思ってたんで。この球場に足を運んでくれたファンの皆さんに球団記録と言うのを観て帰って貰いたいな!」と考えていた通りに見事達成してしまうところが只者ではない。
矢野燿大監督も快足ルーキーを称える。 「走者に出ると言うのが、アイツの一番大きな仕事やと思う。ヒットが出るのは気分もいいし、そういう記録って言うのは励みには勿論なるし。どんどん積み上げて・・記録って誰かには抜かれるんだけど、ちょっと抜きにくいな!と言うところまで行ってくれたら!」。
2・5差でCS争いを展開する3位広島との直接対決へ弾みになる白星となった。3連戦全勝を狙うか?と問われて、「勿論勿論!オレら、それしか無い事ないんだけど、そのつもりで行ってるし!」とキッパリ答えた指揮官。『明日なき戦い』が、いよいよ佳境に入る。