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投打に躍動! 西 8勝目

ルーキーとベテランの合わせ技で序盤に主導権を握った阪神が、その後も効果的に得点を重ねて眼下の敵に快勝を飾った。

中日先発・柳に対する阪神は、高山・大山の6・7番で臨む。 阪神先発は西。勝てば4位 阪神を捉える中日は、3試合連続不動のオーダーを組んだ。

3回表 阪神は梅野・木浪のヒットで一死1・2塁として2番 近本の中前適時安打で先手を取る。すかさず近本が二盗を決めた2・3塁から3番 福留の右越え9号3ランで畳み掛けて、阪神が4点をリードする。「打ったのはチェンジアップ。追い込まれていたので、自分のできることを何とかしようと心掛けて打ちに行った。先制点を取ることができて良かった」と近本光司外野手が言えば、福留孝介外野手も「打ったのはストレート。若い人(木浪、近本)がいい形で繋いでくれたので、その勢いに乗って打つ事が出来た」とご機嫌なコメントだ。

続く4回表には高山・大山の連打で無死1・3塁として8番 梅野の中前適時安打で追加点を挙げる。「打ったのはカーブ。西さんの援護をする事が出来て良かった。点を取った後が大事なので、しっかりリードできるように頑張る」と梅野隆太郎捕手は語っている。中日・柳は5回(73球)9安打3三振 無四球 5失点で交代となった。

4回まではスイスイ来ていた西だが、5回裏 先頭・高橋にヒットを許すと6番 阿部にはセンターへ適時二塁打を浴びて1点を返される。しかし、尚も続くピンチは次打者・平田を投ゴロに打ち取るなど後続を抑える。

6回表には二死から梅野が四球で出塁。すかさず走って得点圏に進むと、9番 西が右越え適時二塁打を放ち、すぐに阪神が突き放す。その裏には二死後 福田・ビシエドの連打と高橋・死球で満塁と西が最大のピンチを招いたが、今度は阿部を外角スライダーで中飛に打ち取った。西は7回(117球)を投げて5安打4三振1死球1失点と流石の投球で、あとは信頼おける救援陣へと託した。

8回表には中日3人目・三ツ間から6番 高山がバックスクリーンへの5号ソロ本塁打を放り込みダメ押し。阪神は、島本〜ドリスと繋いで危なげなく逃げ切り、7対1と快勝を飾っている。勝ち投手は西で8勝8敗。阪神は、敗れていれば明け渡していた4位を守り、中日に1・5差をつけ、巨人に敗れた3位 広島に3・5差と迫った。先制打の阪神・近本は147安打となり、セ・リーグ新人記録である長嶋茂雄氏の153安打まで あと6本。また盗塁1を積み上げ、31盗塁としている。

「(西は)テンポも良かったしね。満塁のピンチはあったけど、あそこも結果ゼロで行けたし、1点取られたところも1点で終わったし、テンポも良くて西らしく粘り強く投げてくれたから。この前もハルト(高橋遥)の後で。今日もハルトの後で西が流れを止めてくれたから大きい投球だったと思うし、打撃もね!」。西を称える矢野燿大監督は、高山の成長にも言及した。「やっぱり気持ちが色んな部分で変わったなと。(自分から進んでファームの試合に出場するなど)一番良いパフォーマンスを出すためにはどうするべきか?とか、そう言うところは凄く変わったと思うし。初球から打つんだと言う気持ちでいつも打席に入ってる。そう言うのは去年から変わり出したところではあると思う」。

前夜大敗の悪い流れを断ち切る理想的な白星に指揮官の表情も穏やかに見えた。