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9安打を放つも悔しい完封負け
前日の猛打賞でミスターこと長嶋氏の持つセリーグ新人最多安打記録に並んだ近本が第1打席でライト前安打を放つ。これが今季154安打目、あっさり記録を更新した。
「記念パネルを頂いた時のファンのみなさんの声援で（新記録を達成した）実感が湧きました。塁に多く出ることが自分の仕事なので、一本でも多く打ってチームに貢献できるように頑張ります」
プロで初めて3番を任されたヒットメーカーが初回から甲子園を沸かせた。この勢いを攻撃につなげるべく3回に木浪が2塁打を放つなどしたが得点には結びつかず。先発・高橋遥も初回に1点を失った後は好投していたが5回に2点本塁打を2本浴びてしまい悔しい降板となってしまった。その裏に2死から坂本、代打・原口の連打でチャンスは作ったもののあと1本が出ない。6回にも植田、マルテがHランプを灯すがホームが遠い。
7回には2番手の守屋が痛打を浴び2失点、追いかける点差が7点に広がる苦しい展開で終盤を迎えた。ラッキーセブンの攻撃では代打・鳥谷が大歓声を浴びるなどファンの後押しを受けたがヤクルト先発・小川を捉えられない。9回に相手の失策と高山の安打で2死ながら1、3塁とチャンスメイク。矢野監督は長打力が売りの代打・中谷に託したが反撃の狼煙は上がらないまま敗れてしまった。
完封負けを喫した矢野監督は「ここまで来たら相手関係ないんで、僕達の野球を精一杯やるだけですね。ファンの期待に応えられてないっていうのは悔しいですし、残りの試合で返せるように頑張ります」今シーズン残り6試合中5試合が甲子園、ホームアドバンテージを最大限生かし戦っていく。
