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北條の一撃でCSへ望みをつなぐ
CS進出には残り6試合全勝が条件、崖っぷちに追い込まれた一戦で西が先発マウンドに上がった。文字通り"絶対負けられない試合"だったが初回に一発を浴びて先制点を献上し、2回にはスクイズを決められて追加点を奪われる。打線も2イニング続けて三者凡退と序盤は相手に主導権を握られてしまった。
チーム初安打は3回、西がセンターオーバーの2塁打を放つ。本職のピッチングでも中盤以降は安定感を取り戻し広島打線をほぼ完璧に封じ込めた。
右腕の好投に打線が応えたのは6回だ。梅野の四球と西の送りバント、さらに代打・北條の進塁打で2死3塁。相手バッテリーにプレッシャーをかけるとワイルドピッチで梅野が生還、安打なしで1点差に迫った。猛虎打線はこれだけでは終わらない。近本、福留の連打で1、3塁と再びチャンスを作るとまたしても広島先発のジョンソンがワイルドピッチ。相手のバッテリーミスで試合を振り出しに戻した。
西の好投は終盤まで続き8回2失点、104球で5安打2四球とリズム良く試合を作った。
「負けられない試合で先発させてもらったんで、何とか長いイニングをと思ってマウンドに上がって、長いイニングを消化出来て良かったです」
2-2で迎えたその裏の攻撃では先頭の梅野が2塁打で出塁し1死後、途中出場の北條が初球を捉える。「西さんに勝ちをつけるためにもここで打つしかないと思って打席に入りました」という思いを乗せた打球はグングン伸びてそのままレフトスタンドへ、勝ち越しの2点本塁打となり試合をひっくり返した。
リードを奪ったことで藤川が9回のマウンドへ。松山、長野、メヒアと並んだ広島打線の強打者をいとも簡単に三者凡退、3位・広島に競り勝った。逆転勝ちを収めた矢野監督は「序盤苦しい展開でしたけどこういう形になってタイガースファンの皆さんにも喜んで帰ってると思うんで、こういう試合を明日以降も続けられるよう頑張ります」試合でもシーズンでも最後まで粘り強く戦い抜く。