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効果的な4発で打ち勝ち貯金生活突入
最大8あった借金を瞬く間に完済し勝率5割に復帰。勢いに乗る7月の虎は、先発・秋山が立ち上がりに一発を浴びても全く怯まない。初回2死からサンズがバックスクリーンに同点アーチを叩き込む。1-1の3回には糸原が12試合連続安打となる勝ち越し2点本塁打をレフトポール際に運んだ。
「なんとか塁に出ようと思ったんですけど、自分でもびっくりするホームランが出て最高でした。感触は完璧でした」
5回には秋山の2塁打からチャンスを作りサンズの適時打で加点。さらに大山がレフトスタンド中段まで運ぶ特大アーチを放ち、前半だけで6得点。広島先発の九里はコースに力強い球を投げ込んでいたが猛虎打線の敵ではなかった。
守ってもナインの動きは軽快だった。初回と2回の先頭打者はセカンドの糸原が好守備でアウトにし、3回1死2塁からはセンターライナーを捕球した福留がランニングスロー。元内野手ならではの身のこなしで2塁に送球し、飛び出した走者を刺した。大量援護とバックの好守備にも助けられた秋山はイニングの進むごとに安定感のある投球を披露し6回まで追加点を与えない。被弾した7回途中で降板となったがしっかり試合を作った。
3点リードの7回1死1塁でリリーフした馬場は、満塁としてしまうが投手ゴロの併殺打に打ち取りピンチを脱出する。ベンチに戻る際には右手を突き上げ喜びを表した。
その裏の攻撃でも嬉しい一撃が飛び出した。守備から途中出場していた北條がレフトスタンドに本塁打を放つ。
「最近モヤモヤしてたんで、それが一気にスッキリしました。今日をきっかけに今日みたいな仕事をしていきたいです」
待ち焦がれた今季初安打で相手に傾きかけた流れを引き寄せ、この後さらに相手のバッテリーミスでも加点した。4点リードの8回には北條がセンターオーバーの適時2塁打を放ってダメ押し、堂林、鈴木を擁する広島に打ち勝った。
サンズの同点弾、糸原の勝ち越し弾、大山の中押し弾、北條の今季初アーチ、全てが意味のある4発で5連勝を飾り貯金1。矢野監督は「ここからがスタートと思って戦ってきたのでまた明日、目一杯戦っていきます。甲子園で勝つのが一番タイガースファンの皆さんが喜んでくれるのでそれも意識しながら戦っていきます」この勢いはそう簡単に止まりそうにない。