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エース対決に惜敗

開幕投手同士の息詰まる投手戦の末、終盤の絶好機を逃した阪神が、流れを掴めないまま惜しくも敗れた。

エース対決となったマツダスタジアム。コンディション不良から約2週間ぶり復帰となる広島先発・大瀬良に対する阪神は、近本・木浪・糸井と上位3人を左で固め、好調サンズを5番に置く打線で臨む。大瀬良は初回3者凡退で順調に立ち上がる。

阪神先発・西勇に挑む広島は、長野・鈴木誠・菊池涼ら主力組をスタメンに戻して難敵攻略を図る。西は初回、西川・羽月を内野ゴロに打ち取るも、3番 長野に変化球を打たれセンター左へ先制3号ソロアーチを放り込まれる。

2回表 阪神は、不振の先頭4番 大山が左翼ポール際へ弾丸ライナーで15打席ぶり安打となる9号ソロ本塁打を放ち、すぐに同点とする。「打ったのはツーシーム。点を取られた直後の先頭打者だったので、出塁する意識を持ってスイングをした結果、良いカタチで捉える事が出来た」と振り返る大山悠輔内野手。14打席ノーヒットに苦しんでいた4番が目覚めた事は、チームにとって何より心強い。

その裏西は菊池涼・田中広の連打で一死1・2塁とされるが、大瀬良・バント失敗、西川・一ゴロでピンチを脱出している。序盤に一発を食った両右腕だが、その後はテンポの良い投球で安定感抜群の内容で素晴らしい投げ合いを展開する。

6回裏には先頭・鈴木誠に左二塁打を浴びてピンチを迎えた西だが、松山を空振り三振。會澤・遊ゴロの後、菊池涼を申告敬遠して8番 田中広を一ゴロに打ち取り、難を逃れた。直後の7回表 阪神はサンズ・ボーアの連打で無死1・3塁と絶好機を作る。梅野・投ゴロも植田が11球粘って四球を選び一死満塁となって、矢野監督は西に代打・福留を送って勝負に出た。だが、福留はニゴロ併殺打に倒れて剣ヶ峰の大瀬良から勝ち越し点を奪う事が出来ない。

西は6回(90球)4安打4三振4四球1失点。長野に一発は許したが、前回DeNA戦の反省を踏まえ、ゴロを打たせる本来の投球を取り戻し、投げミスも少なく 粘りもあって 満点に近い内容だったと言える。

7回裏 阪神はリリーフに藤川を送るが、先頭・大瀬良の代打・大盛に四球を与え牽制悪送球で得点圏に走者を背負う。1番 西川は空振り三振に取るも羽月の代打・坂倉に変化球を上手く打たれて中前適時安打。遂に均衡が破れ、2対1と広島に再びリードを許した。

広島が必勝リレーに入った8回表 阪神先頭・近本が2人目左腕・堀江から投手内野安打で出塁。木浪・犠打で一死2塁としたが、3番 糸井・一ゴロ。大山も変化球にタイミングが合わず遊飛に倒れて追いつく事が出来ない。最後は抑えのフランスアの快速球にサンズ・陽川が連続三振。梅野も左飛に打ち取られて、2対1と広島に僅差で敗れた。広島は1点差ゲームをモノにして地元で連勝。阪神は、夏の長期ロード連敗スタートとなった。

久しぶりの白星で4勝目をマークした大瀬良は7回(119球)5安打6三振3四球1失点と素晴らしい内容だった。変化球を上手く織り交ぜ、猛虎打線に的を絞らせない配球は、流石と言う他はない。

緩急を巧みに使った大瀬良の投球に、阪神もチャンスは作ったものの決定打が出なかった。それでも、選手個々やベンチも含めて手をこまねいていた訳ではない。7回表の絶好機で西に取って置きの代打・福留を送った事も決して間違いではないだろう。勝ち越しを許した救援陣も、8回裏をリズミカルに3人で抑えたガンケルの内容は非常に良かった。それでも勝負どころで相手が上回り、阪神には何とも悔しい敗戦となった。