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13連戦初戦は内容の伴う白星発進
13連戦の1戦目、勝利で飾って勢いをつけたいこの試合は近本の足が先制点を呼び込んだ。
初回、2塁打で出塁し北條の送りバントで3塁に進む。糸井の打席で中日バッテリーがわずかに投球を弾くと迷わずスタートを切った。弾いた距離はそれほど大きくなかったが、好判断で先制のホームへ滑り込んだ。
援護点をもらった先発の高橋だがピリッとしない。2回に2点を失い3回までに51球を要する苦しいピッチング。ストレートで押せるいつものパワーを発揮出来ない中、再三走者を出しながらも決定打を許さず6日3失点と何とか試合を作った。
高橋の粘投に打線は奮起する。1点を追う4回には北條の安打から2死満塁のチャンスを作ると原口が三遊間を破る2点適時打を放ち逆転に成功。5回に同点を許すがその裏、2死1塁から糸井がバックスクリーンに豪快な一発を叩き込む。
「北條も出てくれたんでつなごうという意識で入りました。初球から強いスイングするのを心掛けていたのが良かったのかもしれません」
6回には先頭の大山が低いライナー性の打球をバックスクリーンに突き刺す。
「最高の感触でした。弾道が低かったので、何とかフェンスに当たらずに行ってくれと思ってました。追加点が欲しかったので、塁に出ることを考えてましたし結果的にホームランで追加点取れて良かったです」
効果的な一発攻勢でリードを奪うと7回はエドワーズ、8回は藤浪がしっかり抑え、打線も8回に坂本の適時打でしっかりダメを押す。盤石の試合運びで4点のリードを作り、最終回はもちろんスアレスが締めくくった。
プロ初ホールドを記録した藤浪は「死ぬほど緊張しました。先発の時とは違って人の勝ちがかかった場面で投げることがこんなに緊張するとは思っていませんでした。何とか無失点で抑えることができて良かったです」中継ぎは暫定的な役割に違いないがこの経験は必ずや今後に生きるはずだ。チームとしても良い形で勝利を収め、これで今季甲子園での中日戦は7戦7勝。明日とあさってで9戦9勝としたい。
