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ホーム開幕戦は悔しい逆転負け
栄えある開幕投手に指名された藤浪はホーム開幕戦の先発マウンドにも上がった。前回登板は粘りのピッチングで試合を作った。好調時は手がつけられないがダメな時はズルズルいってしまう、勝てない時期はそんな姿も見られたが今季の藤浪は一味違う。2回にボークで先制こそ許したが全く動じない。
すると打線はその裏に集中力を見せた。サンズ、佐藤輝、梅野の打球は全て平凡な内野ゴロだったが全力疾走で相手のミスを誘い走者をためる。1死1、3塁のもらったチャンスに木浪がレフト線へ同点の適時2塁打を放つ。「点を取られてしまった後の攻撃でしたし、チャンスで打席が回ってきたので、絶対にランナーを返すという強い気持ちで打席に入りました。その気持ちがタイムリーヒットに繋がったと思うので良かったです」この後さらに2死2、3塁から近本が腕をうまく畳んでセンター前に落とし、2者をホームに迎え入れる。「早い回に勝ち越しておきたかったので、いい所に落ちてくれてよかったです」技ありの一打で勝ち越しに成功、2点のリードを奪った。
逆転してもらうと藤浪の投球にも熱がこもる。5回2死満塁のピンチでは高校の先輩に当たる中日の平田を153km/hのストレートで空振り三振に仕留め、6回に代打で登場した福留に対してはこの日の最速158km/hを投げ込んだ。7安打を浴びたが要所を締めて6回を1失点の内容に「苦しい場面が多く、きれいなピッチングとはいきませんでしたが、なんとか粘ることができて良かったです。後1イニングは投げてリリーフの方へバトンを渡したかったですが、そこを課題点として次も頑張りたいと思います」
リードして終盤を迎えれば自慢のリリーフ陣に託すだけ。しかし8回に加治屋、小林がつかまり逆転を許してしまう。なんとか1点差で踏ん張りたかった9回にも小野が2点を失い追う点差は3点に。さすがに1イニングでは跳ね返せずホーム開幕戦は悔しい逆転負けとなってしまった。
明日の先発は青柳。藤浪の豪速球とは異なる球筋で中日打線を翻弄し、今季2勝目を狙う。