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韓国最強右腕が好投しマルテ弾でドロー
今季5試合に登板し2勝1敗、防御率3.82。数字だけを見れば決して悪くはない成績だが昨季KBOで20勝2敗、防御率2.54を記録した実績からすればやや物足りない。ただこの日のアルカンタラは紛れもなく韓国最強右腕だった。
初回は3つの三振を奪う好スタートを切る。その裏に1死2塁からマルテの「近本が出塁して2塁まで進んでくれたから、あとは自分の仕事をすることに集中したね。初回に先制することができて良かったよ」という適時2塁打で援護点をもらうと、2回はショートの中野とセンター・近本の好プレーにも助けられ三者凡退。150km/h台の力強いストレートで押すパワーピッチングでヤクルト打線をねじ伏せた。3回にはバント処理で豪速球を2塁に送ってピンチの芽を摘み、同点弾を浴びた4回に1死満塁としたが併殺打で切り抜けた。過去の登板では課題だった3回り目に崩れることもなく7回途中を1失点に抑えた。
「全体的には悪くなかったと思うね。梅野とも息が合っていたと思うし、配球面でも本当に良く引っ張ってくれたよ。しっかりとゲームを作ることができたから良かったよ」
同点の7回1死2塁でリリーフした及川はヤクルトの青木を147km/hのキレの良いストレートで見逃し三振に仕留める。日米通算2500安打を達成しているヒットマンに仕事をさせず、続く強打者の山田も148km/hのストレートで力のないライトフライに打ち取った。
しかし1-1の8回、岩崎が2死2塁から勝ち越しの適時2塁打を浴びてしまう。終盤に重たい1点を失ったが、直後にマルテがライトポール直撃の同点アーチを放つ。矢野監督が「向こうも勝ちパターンのピッチャーが投げてくる中で、良いホームランでした」と称える一打で引き分けに持ち込んだ。
劇的なサヨナラ勝ちは逃したものの矢野監督は「打線がもうちょっと点取れればもっと良い形でやっていけると思うんで、何とか明日、みんなで点取って頑張っていきます」と前を向く。近本が2安打1盗塁、マルテは先制打&同点弾と打線の核は仕事をしている。プラスαがあれば爆発してくれるはずだ。