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相手を上回る12安打で執念の追い上げ
後半戦絶好調のロハス・ジュニアはバットも足も軽やかだった。
初回、1死から四球を選んだ中野が22個目の盗塁を決めて2塁に進むと、ロハス・ジュニアがセンター前にうまく落とす。
「得点圏だったから何とかランナーをかえそうと思っていたよ。会心の当たりではなかったけど、ランナーをかえすことができてよかったよ」
先制打を放つと直後に来日初盗塁を決める。アグレッシブなプレーでチームを鼓舞した。
いきなり援護をもらい先発マウンドにはルーキーの村上が上がった。デビュー戦となった5月30日の西武戦では3回途中に降板する悔しい結果となったが、ファームで8月20日のソフトバンク戦では8回3安打2失点と好投。上林、バレンティン、中谷ら1軍クラスのメンバーの並ぶ打線に対し与えた四球は1つだけで8奪三振と結果を残しチャンスを掴み取った。しかし立ち上がりに2点を失い逆転を許すと、2回、3回とイニングが進んでもリズムを取り戻せない。第1打席ではプロ初安打を放つも4回に打順がまわると代打が送られ「コントロールに苦しみ、ボールも上手く制御ができませんでした。前回に続いて悔しい登板となりチームに申し訳ないです」と反省の言葉を残した。
1-5と4点を追う展開となったがそこから粘りを見せた。4回に梅野と代打・糸井の連打でチャンスを作ると近本の適時打と中野の犠牲フライで2点を返す。さらに6回にも糸井と近本の連打で走者をため、ロハス・ジュニアの適時打で1点差とした。その裏にイニングを跨いだ3番手の小川が一発を浴び再び3点差とされたが、7回に梅野が犠牲フライを放ち食い下がる。
しぶとく点差を詰め、2点差で迎えた8回には近本、中野が連続四球を選び無死1、2塁とする。終盤の大きなチャンスでロハス・ジュニアの放った痛烈な打球は相手の好守備に阻まれ併殺打となってしまうが、2死3塁からサンズの適時内野安打で1点差とした。
最大4点ビハインドの状況から終盤勝負に持ち込んだが反撃もここまで。相手を上回る12安打を放ち6点を奪ったが同点、逆転はならなかった。