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マルテの一撃で5点差を追いつく
チームは長期ロードを終えて甲子園に、そして打線では救世主となるべくマルテが帰ってきた。巻き返しのため先発マウンドに立ったのは防御率1.91と10勝でどちらもリーグトップを記録する青柳。何としても勝利したい一戦だったが、序盤から思わぬ展開となってしまった。
初回のピンチは切り抜けた青柳だったが3回に5失点。記録に残らない守備のミスが重なり大きなビハインドを背負ってしまう。マルテ、サンズ、ロハス・ジュニアの助っ人クリーンアップを組んだ打線も4回までは沈黙していた。そのまま相手ペースで試合が進むかと思われたが5回にようやく目覚めた。
糸原と小野寺の連打で無死1、3塁とすると梅野が右中間へ「(糸原)健斗も(小野寺)暖も必死になって繋いでくれたので、自分もなんとか続きたいと思っていました。ランナーを返すことができて良かったです」と適時2塁打を放ち反撃開始。さらに代打の糸井が四球を選んで満塁とする。打順がトップに返り、近本の打球はレフト前へ。「前のみんなが必死に繋いでくれましたし、チャンスだったので初球から思い切って打ちにいきました」2点目を奪い、なおも満塁のチャンスが続く。1死後、1軍復帰即3番で起用されたマルテは高めに浮いた変化球を逃さない。右中間を深々と破る2塁打を放ち全ての走者をホームに迎え入れた。
「あの場面で同点に追いつくヒットを打つことができて良かったよ」
柵越えではなかったにせよ、ラパンパラポーズを決めたかったに違いない。それほど価値ある一振りで同点に追いついた。
5-5の7回に及川が3点を失い再びリードを奪われるが、その裏に近本の四球とマルテの内野安打でチャンスを作った。矢野監督はこの回に大山と佐藤輝を代打に送り勝負をかける。しかしあと1本が出なかった。
敗れはしたが、マルテが2安打3打点、梅野が猛打賞と活躍し、打線全体としても2桁安打を放つなど明るい材料もある。兆しを兆しで終わらせないためにも明日こそ白星をつかみたい。