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追い上げムードも高橋の復帰登板飾れず
優勝へ向けて最後のピースがマウンドに帰ってきた。
球威抜群のストレートがありながらコンディション面にやや不安を残す高橋は、故障のリスクを最小限に抑えた慎重なプランの下、ファームで徐々にイニング数を増やしながら復帰戦に備えていた。アクセルを全開で踏めなかった試合もあったはずだが6試合17回1/3を投げて被打率は.091、防御率0.52と圧巻の成績を残した。
現在のローテーションは西勇、青柳、ガンケル、秋山とゴロを打たせる術に長けた右投手が多く、左腕はルーキーの伊藤将だけ。この並びに三振の奪える左のパワーピッチャーが加わればローテーションのバランスも一気に改善する。この日だけでなく今後を占う意味でも大きな意味を持つ高橋の立ち上がりだったが、守備の乱れもありいきなり5失点。打線はその裏に近本、中野の連打から満塁のチャンスを作ったが無得点に終わる。6点を追う4回に矢野監督は坂本、高橋のバッテリーに早くも代打を送った。明らかに劣勢だったが攻めに転じた采配が試合の流れを変えた。
2死1、2塁から代打・小野寺がレフト前へ適時打を放ちプロ初打点を挙げる。「みなさんにチャンスの場面を作っていただきましたし、6点差ありますが、まだまだ逆転できる試合だと思うので、とにかくランナーを返すという気持ちで打席に入りました。打つことができて良かったです」さらに打順がトップに返ると近本が変化球をしっかり引きつけて左中間に弾き返す。「(小野寺)暖が打ってくれた後の良い流れで打席に入ることができました。打つことができて良かったです」という2点適時2塁打で3点差に迫った。
追い上げムードが高まると5回のマウンドには藤浪が上がり、アウトローに突き刺さる161km/hのストレートで三振を奪うなど三者凡退。あっという間に球場の雰囲気を味方につけた。
この流れのまま一気に逆転へとつなげたかったが6、7回にヤクルト打線の猛攻を浴びリードを広げられてしまう。8、9回は浜地がしっかり抑えたが、さすがに10点差は跳ね返せずカード勝ち越しはならなかった。