FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。
スアレスが誤算もタイで乗り切る
9月15日のヤクルト戦から直近5試合の得点は0、1、1、3、1。この1週間は思うように点が取れていなかった。打線活性化の起爆剤として長距離砲の佐藤輝がファームでの調整を経て1軍昇格即スタメンに名を連ねた。ただルーキーに頼り過ぎるわけにもいかない。先輩たちがプレーボール直後に意地を見せた。
初回、先頭の近本がセンター左へ巧い安打を放ち出塁すると2死後、今季22個目となる盗塁を決める。得点圏に走者を置くとマルテが三遊間を破り先制点を叩き出した。
「近本が塁に出て走ってチャンスメイクしてくれたし、昨日は最初のチャンスで打つことができなかったから、今日は何としてもランナーを返したいと思っていたよ。自分の仕事をすることができて良かったね」
4回1死1塁ではリフレッシュした佐藤輝がいきなり驚愕の弾道でライトポール際に叩き込んだ。しかし一度は本塁打と判定されながらリプレー検証の結果、惜しくもファールに。紙一重の差で8月19日以来の一発とはならなかったが豪打復活の予感としては十分だった。
先発の伊藤将は低めに集めて中日打線を手玉に取る。強いスイングをさせないままスイスイとアウトを積み重ねた。5回までわずか59球で1安打無失点と試合を作った。6回に同点を許すが次の回はきっちり三者凡退に抑え、7回1失点と好投した。
「初回に先制点を取ってもらったので、リズムよく自分のペースで投げることができました」
1-1の同点で8回の攻防へ。3日連続での僅差の終盤戦にキャプションマークを背負う大山の心は燃えていた。近本の俊足が相手の失策を誘ったことをきっかけに2死2、3塁とすると大山はやや詰まりながらも力でセンター前に落とす。この一打で近本に次いで小幡も悠々ホームを駆け抜けた。
2点リードの9回、スアレスがつかまり同点とされたことは大きな誤算だったが1死満塁のピンチを併殺打で切り抜け、サヨナラ負けだけは許さない。決して得意ではないバンテリンドームでの3連戦を1勝1敗1分で乗り切り、次カードは優勝の行方を左右すると言っても過言ではない東京ドームでの巨人戦。チーム力が問われる3試合になりそうだ。