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追い上げ及ばずソロ4発に泣く

負けが許されない状況の中、甲子園5連戦の初戦に現状の最大戦力で臨んだ。

背中の張りにより欠場していた大山がスタメンに復帰し4番に入った。近本は本来の1番に戻り、マスクは前カードで攻守に活躍した坂本がかぶる。先発マウンドには秋山が上がった。

秋山は広島に対して今季8度の対戦で5勝2敗、防御率1.64と相性が良かったが高めに浮いた球を狙われ3被弾。「本当に大事な試合でこのようなピッチングをしてしまい、チームに申し訳ないですし情けないです」と俯いたものの全てソロアーチだったことと、悪送球に備えしっかりベースカバーに走っていた坂本、痛烈な三遊間への打球をダイビングキャッチでつかみ取った大山の好守に救われて何とか5回までマウンドを守った。

6回は及川が登板し1死満塁としてしまったが後続を断つ。「ここ最近は良いピッチングができていませんでしたし、今日も内容的には良くなかったですが、その中でも無失点で抑えられたことは大きなことだと思うので、残り試合も少ないですが、これからもっと状態を上げて抑えられるように頑張っていきたいと思います」プレッシャーのかかる場面で若手が向かっていく姿勢を見せると打線も応えた。

3点を追う7回、先頭の小野寺が安打で出塁するとロハス・ジュニアのスイングが一閃。美しい放物線を描いた打球はレフトスタンドへ飛び込んだ。

「甘いボールがきたら強く打つというアプローチはずっと意識しているし、あの打席はそれができて結果が出て良かったよ」

中盤はチャンスを作りながらも無得点イニングが続いてが効果的な一発で2点を奪い1点差に迫った。

さらに代打の木浪が安打を放ち、代走の島田が緊迫した場面で盗塁を決める。追い上げムードが高まったが惜しくも同点とはならず、8回にはアルカンタラが一発を浴びてしまう。それでも2-4の9回、先頭の代打・板山が四球を選び出塁すると1死後、代打の糸井が安打でつなぐ。1、2塁と同点の走者を出した。一発のある佐藤輝、最も安打に期待出来る近本のバットに託したが同点、逆転はならなかった。

安打数では相手を3本上回りながらあまりにも痛い1敗。残り試合全勝を誓って、明日は伊藤将が先発する。