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巨人キラーに名乗り。村上が2桁勝利
序盤に握った主導権を最後まで手放さなかった。近本が出塁して中野が送りバント。得意としている形で初回に1死2塁とすると森下の約1ヶ月ぶりの本塁打がレフトスタンド上段に突き刺さった。
「最初のチャンスで(村上)頌樹さんの為にも先制点が欲しかったです。最高の形で先制することができてよかったです」
7月15日以来の一発はキャリアハイを更新する17号。特大弾で先手を取った。
攻めの姿勢は続く。2回に追加点はならなかったが小幡と中川の連打でチャンスメイク。次世代の主力候補たちも着実に力を蓄えている。3回には中野の2塁打をきっかけに1死1、3塁のチャンスを作り、大山が右中間へ適時2塁打を放つ。序盤で3点のリードを奪った。
「『とにかく1点ずつ』という思いでした。いい形でつないでくれたチャンスだったので、とにかくランナーを還すつもりで打席に立ちました」
村上の投球はこの攻撃以上に凄みのあるものだった。11日の広島戦が雨天中止になったことに伴い中9日で迎えたマウンドでストレートの走りが抜群だった。元々制球力と投球術に優れる右腕。そこに押せる球威が加わると敵なしだ。5回まで1安打6三振で無失点。バックもサードの佐藤輝がファウルフライを深くまで追いかけ捕球するなど援護した。6回には先頭打者を内野安打で出塁させてしまったが次打者を併殺打に打ち取った。
村上の好投は続き終盤でも巨人打線に得点どころかチャンスらしいチャンスも作らせない。最後まで1人でマウンドを守り抜き今季3度目の完封で2桁勝利を達成した。これで巨人戦の通算成績が4勝0敗というところも心強い。見事な投球は巨人キラー襲名に十分だった。
明日は村上と並ぶ先発の柱、才木が先発する。負けず嫌いの右腕が村上の好投に刺激を受けないはずがない。伝統の一戦にダブルエースを投入しペナントレースの行方を決定付ける。