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逆転勝ちでNPB最速優勝へ王手
優勝目前の熱気についつい力んでしまったかもしれない。ポテンシャルの高い門別が6月4日の日本ハム戦以来約3ヶ月ぶりの先発マウンドに上がったが満点快投とはならなかった。立ち上がりに先制を許すなど三者凡退のイニングを作れない。3回に無死1、2塁。4回は2死満塁とピンチの連続だった。それでも7安打を浴びながらも追加点は与えない。なんとか4回を1失点で凌いだ。
打線も3回までパーフェクトに抑えられてしまう。序盤は広島にペースを握られていたが中盤から盛り返した。1点を追う4回に中野の放った打球が相手の失策を誘い1死2塁。さらに森下が四球で歩いて走者がたまった。この日最初のチャンスを4番のバットは逃さない。佐藤輝がライト前にチーム初安打を放つと俊足の中野が2塁から生還、同点に追いついた。
1-1の6回には理想的な攻撃で勝ち越しに成功した。先頭の近本が四球で出塁し、中野の安打でスタートを切っていた1走の近本は3塁へ。チャンスを広げると森下が適時打を放った。
「(中野)拓夢さんがヒットで良い形でつないでくれたので、集中力持って入れました。外のボールですけどしっかり捉えることが出来ました」
上位打線が連動し勝ち越し点を奪うとこの回さらに相手の失策でも加点。3-1とリードを奪った。
7回にも1死から近本の2塁打と中野の適時打で広島を突き放す。4-1とリードを3点に広げた。
いつもより1人多い9人がブルペン待機していたリリーフ陣も非常に分厚い。5回からハートウィグ、ドリス、畠、及川がそれぞれ1回をしっかり抑える。及川は「良い流れで攻撃を迎えたいので常に良いリズムでその回を終えられるようにというのは意識して投球してます」と話した。無失点リレーのしんがりとして9回は石井がマウンドに上がった。連打を浴びて走者をためたが1死後にサードの佐藤輝がフェンス際のファウルフライを後ろ向きにスライディングキャッチ。ファインプレーでアウトカウントを増やすと最後は空振り三振に打ち取った。
逆転勝ちでマジックはついに1。2リーグ制以降、これまでのNPB最速優勝は1990年の巨人の9月8日だから明日決めれば記録更新だ。セリーグ最強チームがNPB最速Vへ。藤川監督は「ペナントレースという意味では明日、どんな1日になるかというのは監督としてもタイガースの選手たち、スタッフたち、ファンの方々も含めて長い人生の中で何度も訪れることのないような1日になりますから。今日も同じなんですけど丁寧にやってもらおうかなと思います」。明日の先発投手は才木。あさっては試合のない月曜日。全ての舞台は整った。