- 鶴岡一成選手が現役引退を発表
- 2016年09月29日 更新
29日(木)、鶴岡一成選手が今季限りでの引退を発表し、同日、球団事務所にて会見を行いました。
鶴岡一成選手会見コメント
本日はお忙しい中集まっていただき誠にありがとうございます。私、鶴岡は今シーズンを持って引退します。
また、このような場を設けてくださった阪神タイガース球団関係者の皆様、誠にありがとうございます。
―今の率直な気持ちを教えてください。
ほっとしている部分と、やっぱり野球が大好きだったなという気持ちと、ですかね。
―ほっとしている気持ちというのはどこから来るものですか?
もう変なプレッシャーと戦わなくて済むと思うと、そこが一番ですかね。
―寂しさはどうですか?
まだ実感は湧いてないですが、これから出て来るのかなと思います。
―いつ頃から引退を意識されましたか?
一度一軍に上がって、9月に抹消されてからいろいろ考え出しまして。最後のファームの福岡遠征、そこを掛布監督と山田コーチに無理を言って連れて行ってもらいました。最終戦が終わって、そこで引退しようという決断に至りました。
―どなたかに相談されましたか?
すぐに奥さんには「今年で辞めようと思う。」と言いました。
―奥様は何と?
最初は「まだ出来るんじゃない」という言葉をもらいましたが、最後には「21年間お疲れ様でした。」という言葉をもらいました。
―ファンの方もまだ出来るんじゃないかという思いがあると思いますが、それでも引退という決断に至ったのですね?
そうですね。野球選手ですから一軍で自分で戦力にならないと思ったら引き際かなと思っていたので、自分にとっては良い決断だったのではないかと思います。
―金本監督と話はされましたか?
先ほど。「お疲れ様でした。」という一言をいただきました。
―チームメイトとは?
先ほどみんなに挨拶をしてきました。
―どういう言葉がありましたか?
みんなから「お疲れさん。」「お疲れ様でした。」という言葉をいただきました。
―プロ野球人生21年間を振り返るといかがですか?
この場をお借りしまして、僕の野球人生21年間ご指導くださった監督・コーチ・先輩方、また、試合にベストで臨める様にやってくださいましたトレーナー陣、裏方さん、みんなに本当に感謝したいと思います。
―プロとしてのスタートがベイスターズで、そしてジャイアンツ、ベイスターズ、そしてタイガースという3球団でプレーされましたが、一番心に残っているシーンは?
やっぱり野球選手ですから、巨人での'08年優勝、そして'09年優勝・日本一になった。これは選手として、野球人として一番目指している所なので、やっぱり優勝出来た、日本一になれたというのは僕の中では財産かなと思います。
―ジャイアンツの一員として、また、タイガースの一員として「伝統の一戦」を経験されましたが、それはどうでしたか?
正直タイガースのユニフォームを着られると思ってもいなかったですし、そして着られて巨人と戦えたというのは楽しかったですね。
―出身が兵庫県で、タイガースは幼い頃から見ていた球団だと思いますが、その球団のユニフォームを着られてそこで終われたというのは?
そこは本当に両親も喜んでくれていると思いますし、最高に良かったのではないかと思います。
―敵として迎える甲子園球場と、タイガースの選手としてプレーする甲子園球場は違いはありましたか?
もちろん。やっぱり敵地だとファンがすごいのでそれに圧倒されて、自分がタイガースのユニフォームを着てやるといろんな意味ですごく心強いというか励まされて。それは自分にとっても良かったなと思います。
―藤浪選手とのコンビはどうでしたか?
ボールを受けていて手も腫れるし、どこに投げてくるかわからないし、でもポテンシャルがすごく高過ぎて、逆に僕の方が引っ張ってもらっていたという形でした。
―ボールを受けていて手が腫れる?
はい。去年、晋太郎の次のピッチャーのボールを受ける時に手が痛すぎてどうしようもないという時もあったのですが、そういうピッチャーに出会えたというのは僕にとっては良かったなと思います。
―21年間の中でやり残したことはありますか?
せっかくタイガースのユニフォームを着られたので、優勝したかったし、日本一にもなりたかったです。日本シリーズには行けましたけど、やっぱり負けたら結局は意味が無いので、日本一になりたかったなと思います。
―その辺りは今後のタイガースに期待するところですか?
そうですね。
―甲子園球場はどういう場所でしたか?
やっぱりホームから見る景色は最高でした。
―高校時代にも甲子園球場でプレーされて、その思い出もあるのでは?
そうですね、それとプロでというのはちょっと違う感じもしますけど。
―今後の新しい人生のプランは?
辞めると決めてから間もないので、そういう部分はまだ考えていないですが、とりあえずゆっくりしたいなと思っています。
―最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
良い時も悪い時も鶴岡一成という選手を応援してくださって本当にありがとうございました。
また今後何をするかわからないですが、応援してくれたら嬉しいなと思います。