- 岩貞祐太選手が「9月度日本生命月間MVP賞」を受賞
- 2016年10月07日 更新
7日(金)、セ・リーグ9月度日本生命月間MVP賞発表され、投手部門で岩貞祐太選手が初受賞しました。
岩貞選手は、9月度は先発としてリーグトップタイの4勝を記録(ほか、広島東洋・野村祐輔投手)。9月11日に行われた対東京ヤクルト24回戦では、相手打線を散発4安打に抑え、今シーズン2度目(プロ入り初完封=5月27日対巨人8回戦)の完封勝利をマークしました。その他にも、登板した試合はいずれも自責点1以下に抑えて勝利を挙げるなど、月間を通して抜群の安定感を見せ、 来シーズンの更なる飛躍を期待させる活躍となったことを評価されての受賞となりました。
岩貞祐太選手9月度成績
試合 | 勝利 | 投球回 | 防御率 | 奪三振 | 自責点 | 完投 | 完封 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4 | 4勝0敗 | 31 | 0.58 | 27 | 2 | 1 | 1 |
また、受賞を受けて岩貞選手が会見を行いました。
岩貞選手会見コメント
―今の気持ちを率直に教えてください。
シーズンが終わり、順位に満足していないのでこれからもっとやっていかないといけないというのはあるのですが、今回受賞したということを聞いて素直にうれしいです。
―9月の活躍ぶりをみて、自身でも獲れるんじゃないかなというのはありましたか?
そういう賞があるというのは知っていましたが、全く意識することなく、チームが少しでも順位を上げて終われるようにと考えて投げていました。
―9月と最終戦を合わせて、5戦5勝1完封、防御率0.47、この数字はいかがですか?
9月は特に野手の方に点を獲ってもらえて、それも先制点が多くて。自分の調子が良くてこの数字になったというよりは、野手の方に試合展開を楽にしていただいたそのお蔭が大きいと思います。
2点、3点と点が入っている中で、1点は獲られてもOKという気持ちで投げることが出来ました。
―シーズンを通して調子の上がらない時期もありましたが、その時と比べて9月は何が良かったのでしょうか?
夏場に勝てなかった時は、コンディションの良い悪いじゃなくて、考え過ぎたり自分の技術以上のことをやろうとしていたところがありました。
ですが、アドバイスをいただいて、自分が出来ることを背伸びせずやることに集中して投げることが出来ました。
―そのアドバイスは誰からですか?
自分自身で香田コーチに質問したり、球児さんに聞いたり、能見さんに色々アドバイスをもらったり。たくさんの方にアドバイスをいただいたお蔭です。
―今年は初めて開幕からローテーションを守りました。これに関してはいかがですか?
確かに1年間ローテーションを投げることが出来ましたが、ローテーションを守れたというよりは与えられた一年という方が大きいですね。
―ローテーションを守る中で感じた課題ややりがいは?
調子が良くても悪くても1週間に1回の登板機会があって、自分からしてみれば1年間投げた20何試合かの1試合ですが、その1試合を観に来たお客さんや、その1試合の勝敗で順位が、ということを考えれば、1つ1つが重いものだと1年間通して実感しました。
―2桁勝利については?
数字以上に怪我をせず投げれたということの方が、自分の中で価値があるのかなと思っています。
―今年3年目のシーズンでしたが、これまでの2年と今年の違いは?
自分のボールに対して自信を持って投げられるようになったというところが大きいと思います。
―これまでは自分のボールに自信を持てなかった?
そうですね。どの球種にしてもごまかしごまかしでというか勢いで投げてるところが多かったのですが、去年の夏以降にストレートを一からやり直したことによって、自信を持って強い気持ちで投げることができるようになりました。
―来シーズンに向けてもうちょっと伸ばしたいところはありますか?
安定した投球をしないとチームからの信頼も無いと思いますし、自分自身もマウンドに上がってみないと今日の調子は分かりませんという状態では不安も大きいと思うので、ウエイトトレーニングや、反復練習、技術練習をやって、多々ある課題を1つ1つをこのオフでクリアしていかないといけないと思っています。
―具体的にどういうところの安定を求めたいですか?
制球に着目し過ぎると、夏場の結果が出なかったときのようになってしまうのが怖いですし、ボールのキレを1年間安定して出せれば小さくまとまったピッチングをしようとは思わないと思うので、まずは自分のボールでファールや空振りを獲れる確信を持ちながら投げれる状態を作っていきたいと思います。
―最後の登板は、福原選手の引退試合でもありましたが、福原選手から学んだこと、思い出に残っていることはありますか?
ほんとに色々お世話になりましたが、一番記憶にあるのは、昨年の夏に神宮で投げて打たれた帰りのバスで福原さんの横に呼ばれて、自分のストレートに対するこだわりだとか、どれだけ通用するかということをわかっておかないとプロではやっていけない、
一度ファームでストレートでどれだけ抑えられるのかわかってこいと言われて、そこから自分で通用しないということが分かり変えていくきっかけになったということがありました。
―去年の夏にストレートをもう一回というところに原点があったのですね。
それまでは変化球で空振りが獲れることが多かったのでそっちに逃げていたというか、困ったら変化球という状況が多かったのですが、福原さんにストレートへのこだわり、必要性を教えていただいて見直して取り組んできたことが良かったと思います。
―今年はローテーションを守り、月間MVPを獲って、オールスターにも出場されましたが?
今年は1、2年目と比べれば、180度変わったような1年間でしたが、今後も天狗にならず謙虚にやっていきながら、ローテーションを守るということが当たり前になるように、自分の良いところ悪いところをちゃんとわかりながらやっていきたいと思います。
―最後にファンの皆さんへメッセージ
今年1年間どこの球場へ行っても大きい声援を送ってくださる阪神ファンの皆さんには本当に感動しましたし、有難いと思いました。
今シーズンは順位的には満足いくものではありませんでしたが、来季以降、結果としても満足していただけるようにチームそして僕自身も頑張っていきたいと思います。
今シーズンは有難うございました。